略奪婚で幸せになれるケースとは?弁護士がリスクと対策を解説!
「このまま進んで、本当に幸せになれるのだろうか…」
「自分が悪者になってしまうのではないだろうか…」
「今のうちにできる対策はないのだろうか…」
略奪婚を考えている場合、主に不安の原因となるのは上記のようなことではないでしょうか。
そんな不安を取り除くべく、私たち弁護士が法的な視点も交えながら、幸せになるための略奪婚についてご紹介します。
【この記事で学べること】
・略奪婚で幸せになれる可能性が高い、相手の特徴
・本当に略奪婚を進めてよいのかどうかを判断するために考慮すべきこと
・略奪婚の不安を取り除くためにできること
目次
略奪婚で幸せになれる可能性が高いケース
ここでは、少しでもあなたがこのまま略奪婚を進めて良いのかどうかを判断できるよう、考慮すべきポイントをご紹介します。
略奪婚を目指しているとき、幸せになれる可能性が高いケースは以下です。
・相手が正直に状況を話してくれている
・相手の夫婦関係が破綻している
・段階を踏んで動いてくれている
上記3つに共通するのは、お相手があなたとの未来に向けて動いていること、そして、既にお相手の夫婦関係が破綻に近い状態であることです。
反対に、なかなか離婚に向けて動き出してくれなかったり、なんだかんだ家庭に帰っているという場合、略奪婚が成功する可能性は低いと言えます。
相手が正直に状況を話してくれている
あなたの相手は、あなたに正直に現状を伝えてくれていますか?
あなたと再婚がしたいのかどうか、行っている離婚手続きは今どのような段階なのか、離婚後はいつ籍を入れる予定なのかなど、現状や意思を聞かずとも伝えてくれるような人の場合、略奪婚で幸せになれる可能性が高いです。
反対に、現状や意思をこちらが聞くまでなかなか伝えてくれない人の場合、本当に私と結婚してくれるのだろうか?そもそも本当に離婚をする気でいるのだろうか?と不安になってしまいます。
今後夫婦になる予定でいるのですから、今から不安になってしまうような相手では、略奪婚をしたとしても幸せになれる可能性は低そうですよね。相手は離婚協議中で忙しそうだから…などと思わずに、聞きたいことや引っかかることがあったら聞いてみましょう。
相手の夫婦関係が既に破綻している
相手の夫婦関係が既に破綻している場合、略奪婚で幸せになれる可能性が高いです。
夫婦関係が破綻していると言えるのは、主に以下のような、夫婦関係が修復困難な程度に至っているような場合です。
・現在、離婚手続き中である
・長期間、別居中である
・相手の配偶者の有責性が大きい
既に離婚手続き中である場合や長期間の別居中である場合、相手の配偶者のDVやモラハラ、不倫などが理由で離婚を固く決意しているような場合などは、夫婦関係が破綻していると判断されやすいです。
そのため、夫婦関係が破綻してから交際に至った場合には、肉体関係を持っていたとしても不倫にはあたらない可能性があるため、あなたが法的な責任を問われたりする可能性は低いですし、相手に裏切られる心配も少ないと言えるでしょう。
段階を踏んで動いてくれている
相手が段階を踏んで動いてくれているという場合、略奪婚で幸せになれる可能性が高いです。
例えば「離婚したいとは言いつつも、なかなか離婚を切り出す様子はなく毎日家庭に帰っている」「夫婦関係が破綻している様子はないのに、体の関係を求めてくる」など、お相手の発言や行動に矛盾はありませんか?
本当に幸せになりたいと考えているのでしたら、これからの2人の未来について正直に話し合えるような人かどうかを見極めましょう。
安全に略奪婚をするため、事前に考慮すべきこと
略奪婚は、どうしても聞こえの悪いところがありますし、不安な点が多いですよね。
少しでも不安を解消するため、事前にできること、知っておくべきことがあります。
慰謝料を請求される可能性がある
家庭を持っている人と結婚しようとしているのですから、不倫にあたり、相手の配偶者に恨まれたり慰謝料を請求される可能性は当然にあります。
略奪婚で慰謝料を請求される場合、不倫として請求されるため、相場は約50万円~200万円です。
加えて、以下のような状況によっては慰謝料額が高くなることもあり得ます。
・夫婦関係が円満だったにもかかわらず、不倫関係にある
・不倫期間が長い
・お相手が有責配偶者である(離婚の原因がお相手のみにある又は直接的な原因が不倫関係による)
・お相手に幼い子供がいる、または妊娠中である
・お相手の子供を妊娠している
略奪婚では、相手の配偶者が寛容な対応をするような場合を除いて、ほぼ確実に慰謝料を請求されると考えて良いでしょう。
もしあなたが慰謝料を請求されてしまった場合、相手が支払ってくれるのかどうかなど、今のうちに不安な点については話し合って決めておくべきです。また、決まったことは口約束で終わらせず書類や録音に残すことで、万が一の場合に備えましょう。
子供の親権・養育費・仲などについて
どれだけ離婚がスムーズにできたとしても、あなたとお相手の仲が良かったとしても、子供との仲が上手くいかなければ、一緒に生活していくことが難しくなってしまいますよね。相手も自分の子供を一番に考えているはずですので、せっかく離婚が成立するのを待っていたのにも関わらず、結婚の話はなかったことにしよう、ということにもなりかねません。
このような事態を防ぐためには、事前に子供について正直に話し合っておくことが大切です。
話し合うべきことは、以下のようなことです。
・子供を引き取るつもりでいるのかどうか
・養育費などはどのようにしていくのか
・新しく子供を作る気があるのかどうか
・連れ子と上手くやっていけるかどうか
時間がかかる
どうしても、離婚成立まで待ってから結婚することになるため、時間は要してしまいます。
また、離婚手続き中に離婚条件(親権、財産分与など)で揉めてしまえば、更に長引いてしまうことが考えられます。
略奪婚をする場合、何よりも段階を踏んで誠実に解決していくことが大切ですので、離婚成立まで待つ心の余裕を持っておきましょう。
次は略奪されてしまう可能性がある
略奪婚をした方の多くが「次は私が略奪婚をされてしまうのではないか」「不倫されてしまうのではないか」という不安を抱えています。たしかにそもそも浮気性であったり、押しに弱いなどで略奪婚される可能性が高いというのは一理ありますが、元々夫婦関係が良くなかったなどしっかりとした離婚の原因があって離婚している場合、略奪される可能性は低いと言えます。
あなたと出会ったことで夫婦関係が上手くいかなくなってしまい離婚に至った、という場合では、新しい出会いに惑わされやすいことも考えられるため、略奪されてしまう可能性も考えるべきです。
不安やリスクをなくすために、今できること
このまま略奪婚を進めていいかどうかを判断するための条件などをお話してきましたが、略奪婚の不安やリスクを減らすために自分でできることもあります。
「結婚しよう」と約束してもらう
相手から、ハッキリと結婚する意志を伝えられていますか?相手に逃げられることを防ぐためにも、「結婚しよう」と約束をしてもらいましょう。
また、約束をしてくれた際には、証拠として残しておくことをオススメします。
証拠として残しておくことで、万が一逃げられてしまった場合でも、騙されたとして慰謝料を請求できる可能性があります。
既婚者だと知らされる前に肉体関係を持っていた場合、証拠を集める
既婚者だとは知らずに、既に肉体関係を持っていて、後から「実は結婚している」と報告されるケースもあるかと思います。そのような場合、あなたが真剣に交際し、結婚できると思っていたからこそ体を許したのにも関わらず、騙されていたとして「貞操権侵害」にあたり、慰謝料を請求できる可能性があります。
これには「既婚者だと知らなかったこと」と「結婚しよう」と約束されていたこととが必要ですが、万が一、逃げられてしまったという場合でも自分だけが損をすることのないように、準備しておきましょう。
弁護士に相談する
略奪婚をするにあたって、人によって状況は様々です。人には言いづらい悩みも多いことが考えられますので、不安を抱えている場合は、プロである弁護士に相談してアドバイスを受けてください。
まとめ
できるだけ安全に略奪婚をし、幸せになるためには、以下の2点が大切です。
・事前に相手とよく話し合っておくこと
・略奪婚のリスクを知り、対策しておくこと
本気で幸せになりたいのであれば、遠慮をせずに、本音で相手と話し合いましょう。
また、幸せのためには、ある程度のリスクを背負う覚悟も必要です。
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