不倫のトラブルは弁護士に相談したほうがよい?弁護士との相談で得られる3つのメリット
不倫のトラブルは弁護士に。と言われればわかりますが、
「配偶者が不倫をしていた!今すぐどうにかしたい!」
「不倫のトラブルって本当に弁護士に相談した方がいいのだろうか・・・」
このように思っている方はとても多くいます。
不倫のトラブルは弁護士に・・・というイメージは持っていても、「弁護士」というとお金や時間がかかりそうなイメージもあり、自分の場合は実際に依頼するべきかどうかをすぐに判断するのはなかなか難しいのではないでしょうか。
結論からお伝えしますと、不倫をされてしまった場合はまずは落ち着いて弁護士に相談することをおすすめします。不倫をされている場合、精神的に追い込まれている方や、今後どうなるのか不安に感じている方が多く、ほとんどの場合で法律に関する知識を元にした正しい判断が難しいと考えられます。ここで、弁護士に相談するメリットを3つ紹介します。
専門的なアドバイス: 法律の知識がなくても、弁護士の専門的なアドバイスにより、慰謝料請求や離婚の際のポイントを正確に把握することができます。これにより、自分で時間をかけて調査する必要がなくなります。
有利な交渉: 不倫相手や不倫をした配偶者との交渉は、プロの弁護士が間に入ることで、自分にとって最も有利な条件で進めることができます。
心のサポート: 弁護士に相談することで、自分一人での戦いではないと感じることができ、精神的な安定を得ることができます。不倫に関するトラブルを乗り越えるためには、弁護士との連携が鍵となります。初めての相談でも、弁護士はあなたの味方です。勇気を出して、一歩を踏み出しましょう。
以上3つのメリットをもとにこの記事で解説していきます。
そこで今回の記事では
これらについて、弁護士に相談をしてからトラブル解決までの流れを把握して、いち早く問題が解決できるように丁寧にご紹介しています。
不倫の問題は、判断を誤りやすい状態で、1人で不倫問題を解決しようとすると、トラブル解決までにかえって時間がかかったり、慰謝料請求など金銭的な面でも損をしてしまうケースが少なくありません。また感情的な話し合いをしてしまったことにより、「恐喝された、強要された」と言われてしまうことも少なくありません。
更に、自分で解決にかかる全ての作業・判断を行わなければならないと考えると、余計に疲弊してしまうことが容易に想像できるのではないでしょうか。
この記事を読むことで「なんとかしたいけど、実際にどう動いていいか分からない!」という方でも、具体的にどう動くのが正解なのかが分かるようになります。」弁護士費用や不倫相手とのやりとりに不安がある方も、こちらの記事をご一読の上、弁護士への相談を前向きに検討してみてください。
目次
不倫されたときには基本的に弁護士に相談するべき
冒頭でも述べたように、基本的にはまず弁護士に相談することが望ましいです。
不倫をされてしまったときの精神的な負担は、自分の想像を超えてしまうほど辛く、苦しいものです。ですので自分自身の負担を可能な限り最小限に抑えなければなりません。まずは弁護士に相談をして、適切な判断を重ねていくことで、最終的に負担の少ない形でトラブルを解決できる可能性が高いです。
例えば、自分1人では法律的な知識が乏しかったり、慰謝料請求や離婚をするときのポイントとなるような出来事が把握できていなかったりすることが多く、実際にトラブル解決までに自分で多くのことを調べるための時間が必要です。
また、プロ(弁護士)が介入することで最も自分に有利だと考えられる条件で不倫相手や不倫をした配偶者との交渉が可能です。
実際に相談してみることで、自分1人で解決するよりも専門的な視点を持って解決に臨めることを実感できるはずです。弁護士に相談をしたことがないという方は少し勇気がいるかもしれませんが、最終的な負担を軽減するためにも気軽に相談をしてみましょう。
不倫のトラブルは弁護士に。すぐにでも弁護士に相談・依頼をしたほうがよいケース
不倫の疑惑や確信がある場合、どのような行動を取るべきか悩むことは多いでしょう。以下のような状況に当てはまる場合、早急に弁護士に相談することをおすすめします。
- 配偶者が不倫している証拠を確保しており、不倫の相手も特定できている。
- 不倫していると確信しているが、証拠がこれで十分なのか分からない。
- 不倫がきっかけで配偶者と離婚したい
- 精神的に参ってしまって、感情的な言動をしてしまうことがある
- 不倫相手または不倫した配偶者が妊娠してしまった
上記に挙げたように、不倫の問題でお金や子供のこと、不倫相手との関係が絡むと、一人での解決は本当に大変です。さらに、相手が不倫問題のプロである弁護士を雇ってきたら、自分一人ではどう対応すればいいのか迷ってしまうことも。慰謝料を求める際に、不利な立場になることも考えられます。
もし裁判になったら、法律のことをよく知らないと、相手の弁護士の言い分にどう反論すればいいのか分からなくなってしまうかもしれません。そんな時、弁護士の力を借りることで、自分の権利を守るための正しい方法や、どう進めるべきかのアドバイスをもらえます。
相手に先手を打たれて八方塞がりになる前に、まずは現在の状況を整理してなるべく早めに弁護士に相談し、依頼に向けて動くことを強くお勧めします。
現時点で弁護士に依頼をするかどうか判断がつかない場合でも、1度相談してから本格的に依頼するかどうかを決めることができます。民間(弁護士事務所)であれ公的窓口(法テラス)であれ、初回相談は無料で受け付けている場合も多く、相談する段階で必要以上にお金の心配をする必要はありません。初回の問い合わせ時に、相談料金について聞いておくと安心して相談できます。
不倫されたときに弁護士に依頼するメリット4つ
不倫をされた方の多くのケースでは、相談を含め、早めに依頼に向けた動きをしたほうがよいということについて前章でお伝えしました。本章では初回相談の後、実際に弁護士に依頼した時のメリットについてご紹介します。
不倫されたときに弁護士に依頼をするメリットは、主に次の6つです。
- あなたの味方になってくれる:
弁護士はあなたの状況をしっかりと理解し、相手側にあなたの気持ちや意見を代弁してくれます。 - 訴訟のサポート:
相手が不倫を否定したり、慰謝料を払う意思がない時、弁護士はあなたの代わりに裁判を進めることができます。 - 相手の情報を特定:
不倫相手の詳しい情報がわからない場合でも、弁護士の手段を使って、相手の名前や住所を知ることが可能です。 - トラブルを防ぐ:
感情的になってしまうことは誰にでもあります。弁護士は、そのような時に余計なトラブルを避けるためのアドバイスをしてくれます。 - 交渉のプロ:
慰謝料の金額や支払い方法など、難しい交渉も弁護士がスムーズに進めてくれます。 - 心のサポート:
弁護士に相談することで、時間や精神的なストレスを大きく軽減することができます。
それぞれどのようなメリットなのかを特に大事な4つのポイントについて詳しく解説していきます。
あなたの気持ちを代弁し、最良のサポートをしてくれる弁護士
弁護士は、あなたの心の中の複雑な感情や思いを、的確に相手に伝えるプロフェッショナルです。不倫の痛みや怒り、そして未来への希望や願い、これらを冷静かつ効果的に相手に伝えるのが弁護士の役割です。
不倫のショックで、感情が高ぶり、思わぬ行動や言動をとってしまうことは誰にでもあります。特に、不倫相手と直接対峙すると、感情が爆発し、冷静な判断が難しくなることも。そんな時、弁護士はあなたの心の声をしっかりと受け止め、その気持ちを適切に相手に伝えるサポーターとなります。
さらに、弁護士は法律の専門家として、あなたの権利を最大限に守るための方法を提案してくれます。例えば、慰謝料の請求や子供の親権に関する問題など、不倫に関連するさまざまな問題に対して、最適な解決策を一緒に考えてくれるのです。このように、弁護士はただの代弁者ではなく、あなたの心のサポートとともに、実際の法的手続きにおいても最良のパートナーとなるのです。
感情の爆発を防ぎ、余計なトラブルから守る弁護士の存在
「怒りのあまり、相手に手を出してしまった」
「相手の職場まで行き、人目もはばからず大声で責め立てた」
不倫の痛みや裏切り感は、こんな行動を取ってしまうほどの強い感情を引き起こすことがあります。その結果、相手から警察に被害届を出されるリスクが高まります。慰謝料を受け取ったとしても、心の傷は簡単には癒えません。そして、感情的な行動が原因で、逆に慰謝料を請求されるなどの新たな問題が生じることも。
そんな時、弁護士はあなたの感情や行動を冷静にコントロールし、余計なトラブルを未然に防ぐサポートをしてくれます。弁護士が間に入ることで、相手との対話もスムーズに進められ、感情的なエスカレーションを防ぐことができるのです。弁護士は、あなたの心のサポートだけでなく、法的な問題もしっかりとサポートしてくれる頼りになる存在となります。
適切な金額や支払い方法などを相手側と交渉してくれる
弁護士は、法律の専門家として、あなたの権利を守り、最適な解決策を提案してくれる存在です。彼らは、厳しい司法試験を突破し、多くのトラブル解決の経験を積んできたプロフェッショナルです。「不倫」という繊細な問題においても、弁護士はあなたの状況や背景を理解し、その上で最も適切なアドバイスや判断を下してくれます。
具体的には、弁護士のサポートにより、以下のような判断やアドバイスを受けることができます:
- 不倫相手や配偶者に対して、慰謝料を請求することが適切かどうか
- 慰謝料を請求する場合、その金額の適正性
- 離婚を進めるべきか、またそのタイミングや方法について
このような重要な判断を一人で行うのは難しいものです。弁護士の専門的な知識や経験を活かし、自分の権利をしっかりと守るための最良の選択をすることができるのです。
時間的、精神的な負担のかかる作業を弁護士に任せられる
先ほども述べたように、弁護士に依頼しない場合は不倫相手や不倫をした配偶者に自分から連絡をとったり、ときには面と向かって話し合いをしなければならないことがあります。
実際に相手に何かを求める場合、書類を作成する機会が幾度となくあります。また、実際に不倫相手や配偶者と接触し、話し合いの時間を設けるなど、解決に向けて相手とスケジュールを合わせながら時間を作らなければなりません。
不倫をされた側からすると、気持ちよく不倫相手と会話をすることは難しいでしょうから、精神的にも辛い時間となってしまうことが予想されます。冷静に話し合いを進めることができず、意に介さず自分にとって不利な言動に出てしまうかもしれません。
公正証書を1枚つくるだけでも公的書類を事前に複数準備し、取り決め内容を正確に記録し、更に交渉相手と時間を合わせて公証役場まで足を運ばなければなりません。仕事や家庭を抱えている状態であれば1つの手続きを進めるだけでも想像以上に時間を要することになります。
こちら側が求める要求に応えてもらうためには、たとえ話し合いの最中で相手が正気を失って心無い発言をしたとしても、決して感情的になって言い返したりはしてはいけません。それでも自分の知らない法律に関する専門的な情報を調べたり、必要な手続きを進めたりしなければならないので、誰にも頼れないとなると相当なストレスがかかってしまいます。
精神的に負担のかかる作業を全て弁護士に任せられると無駄に神経をすり減らさないだけでなく、冷静に問題解決にあたることができます。
不倫トラブルで弁護士依頼すると費用がかかるというデメリットも
不倫問題を弁護士に依頼しようとしたときにデメリットとなることはほとんどありませんが、唯一挙げるとすれば「弁護士費用が掛かる」という点です。
相談は無料でも、実際に着手するとなるとその時点で費用が発生するケースがほとんどです。法律事務所ごとに事前に着手金を必要とする場合もあれば、着手金0円の場合もあります。
弁護士費用は着手金と成功報酬に分かれていることが多いですが、着手金0の完全成功報酬型という報酬形態を採用している弁護士事務所もあります。事前に費用を支払うことに不安がある場合には、完全成功報酬型の報酬形態をとっている弁護士事務所への依頼も検討してみましょう。
場合によっては弁護士費用の一部を慰謝料に上乗せできるケースもあります。不倫など「不法行為」を理由とした裁判で慰謝料請求をした場合には、慰謝料額の10%を弁護士費用相当額として慰謝料に上乗せして請求することが一般的です。
例えば、配偶者に不倫をされたときに、弁護士に依頼して100万円の慰謝料を請求したい場合、その10%である10万円を弁護士費用として加算することが可能です。最終的には合計110万円を請求することができます。
ただし、裁判まで進まず和解でトラブルが解決するケースでは、弁護士費用の上乗せはしない場合もあり、個々の状況に応じて適切な慰謝料額が異なります。
不倫トラブルについて弁護士に依頼する場合の一般的な流れ
不倫をされて弁護士依頼を考えていても、その後どのような流れでトラブル解決まで進むのかがよく分からず、相談をためらっている方も多いでしょう。本章では、不倫トラブルで弁護士に依頼する場合の一般的な流れについてご紹介します。
法律事務所によっては細かい流れが異なる場合もありますが、まずここでは上図のような一般的な流れについて押さえておきましょう。
弁護士に相談するのは、「1.証拠集め」の前でも後でも構いません。実際には証拠を見つけたタイミングで不倫が発覚するケースも多いです。配偶者に不倫が疑われるような行動が見られた場合には、まず弁護士に相談し、その後の証拠集めや相手とのやりとりについてアドバイスを受けるのもよいでしょう。自分でいろいろ証拠集めに動いていることが、相手方にバレてしまうと証拠などを隠したり、消されたりしてしまう場合があります。
証拠集め
まずは可能な限り証拠を集めましょう。
実際に不倫をしていることが分かりきっている状況でも、証拠がなければ最終的に裁判等になったとしても証拠不十分となったり、証拠がないと弁護士も相手方に請求することができないため、依頼を受け付けてくれなかったりする場合があります。
- 写真
- 音声
- 動画
- クレジットカードの明細
- レシートや領収書
- メールや手紙のやりとり
- SNS・ブログ
証拠となるものは、状況によってさまざまです。配偶者が不倫相手に妊娠させられた場合や不倫相手を妊娠させてしまった場合は堕胎証明や生まれた子どもの血液型なども証拠となり得ます。
自分の状況によってどんなものが証拠となるのかを判断するのが難しい場合は、証拠集めの前に弁護士に相談してみましょう。
弁護士に依頼
自分で集めた証拠を持って、実際に弁護士に契約依頼をします。すべての証拠が揃っていなくても状況がわかるような資料があれば、弁護士に相談することは可能です。
「近くに法律事務所がある」「知り合いに弁護士がいる」という方もいるかもしれませんが、その弁護士さんに依頼するのは少しお待ちください。選んだ弁護士によっては適切にトラブル回避ができないという可能性もありますので、弁護士選びは慎重に行いましょう。
不倫分野の経験が乏しい弁護士だった場合には、もらえていたはずの慰謝料をもらえなかったというケースも十分に考えられます。不倫トラブルで自分に合った弁護士を選ぶには「6. 不倫トラブル時に依頼する弁護士を選ぶポイント」をご参照ください。
不足している情報・証拠の収集
依頼前に集めた情報・証拠を元に弁護士は今回の不倫について事案の分析を行います。このタイミングで不足している情報があれば再度収集をお願いされたり、弁護士側で収集してもらえる場合もあります。
例えば、不倫相手に慰謝料を請求する場合は、不倫相手の本名や住所などの特定が必要です。
個人では特定が難しい情報でも、「弁護士会照会制度」などを活用して、新たな情報を収集できる可能性があります。例えば、不倫相手の携帯番号が分かっている場合には、弁護士会照会制度を利用すれば、不倫相手の住所や名前が特定できる可能性が高いです。
【弁護士会照会制度とは】
弁護士会照会とは、弁護士が依頼を受けた事件について、証拠や資料を収集し、事実を調査するなど、その職務活動を円滑に行うために設けられた法律上の制度(弁護士法第23条の2)です。個々の弁護士が行うものではなく、弁護士会がその必要性と相当性について審査を行った上で照会を行う仕組みになっています。
この制度によって得られた情報・証拠によって、事実に基づいた解決ができることになり、民事司法制度を支える重要な制度として機能しています。
出典:弁護士会照会制度(弁護士会照会制度委員会)
示談交渉の開始
弁護士が大きく動くことになるのはこのタイミングです。弁護士は示談交渉の際、一般的に次のような行為を依頼者に代わって行ってくれます。
- 内容証明郵便の送付
- 不倫相手もしくは配偶者との直接示談交渉
- 示談書の作成
内容証明郵便の送付で相手がこちらの要求に応じる場合は、その時点で示談終了となりますが、そううまくいかない場合も多いです。電話や面会などで弁護士が請求相手と話し合って示談交渉を進めます。
その後、慰謝料の請求額や離婚の有無など、交渉の結果、示談内容が定まったら示談書を作成しますが、場合によっては公正証書を作成し、強制執行できるような準備をしておくケースもあります。一括で支払ってくれる場合は良いですが、分割払いになるケースも多くあります。
慰謝料の確定・支払い
通常であれば、示談書に記載のある期日までに支払いを受けます。支払いを確認し、示談書通り請求が守られていればトラブルは無事解決となります。
実際のトラブルでは、示談書通りに支払いがなされない、分割での支払いが滞る、踏み倒されるといったケース、また早い段階で示談解決が見込めないと判断できる場合もあります。
その場合には弁護士に相談しながら、銀行口座や給与差し押さえなどの強制執行など、支払ってもらうための方策を進めることになります。
不倫トラブルを解決したいなら公的な無料相談窓口はおすすめできない
不倫トラブルを解決するために、まず公的な相談窓口を活用して弁護士相談をしようと考える方もいるかもしれませんが、はっきりお伝えすると公的な無料相談はおすすめできません。
法テラスを代表とする公的な法律相談には、無料相談ができるというメリット以外にも次のような特徴があります。
- 弁護士を選ぶことができない
- 依頼までの審査に時間がかかる
- 一定の利用条件がある
例えば、年収が利用条件に当てはまらない方はそもそも無料相談を受け付けてもらえません。実際に依頼をするときには審査があり、その審査が終わるまでは依頼する弁護士によっては問題に着手してもらえないこともあります。
トラブル解決に向けて、いち早く問題に向き合ってくれることは必須条件とも言えますが、公的無料相談を介して依頼できる弁護士はこちらから選ぶことはできません。
すなわち、弁護士と相性が合わない可能性や不倫トラブルの解決経験の乏しい弁護士がついてしまう可能性を考慮すると、トラブル解決のための最適な相談窓口とは言えません。
不倫トラブル時に依頼する弁護士を選ぶポイント3つ
では実際に弁護士を選ぶときにどのようなポイントを重視すればよいのでしょうか。具体的には上画像にもあるように、次の3つが挙げられます。
- 不倫トラブルの解決実績が豊富
- 相談時の回答が分かりやすい
- プロとして信頼できる
実際に不倫トラブルで弁護士に依頼をするまでには必ず相談するという過程があるはずです。相談を考える段階で、上記3つを総合的に考慮して適切な弁護士かどうかをご自身で判断する必要があります。それぞれの判断の要点を次に紹介します。
不倫トラブルの解決実績が豊富
不倫トラブルに特化した、経験豊富な弁護士であるということです。
医者にも専門分野があるように、弁護士にもそれぞれに「労働問題」「不倫問題」「相続問題」「交通事故」などの専門分野があります。
不倫問題が専門ではない弁護士に依頼をしても、引き受けてくれる可能性はあります。ただし、本来もらえるはずの金額よりも最終的にもらえる慰謝料が少なかったり、離婚はできたけれど子どもの親権を手放さなければならなかったりと、当初とは想定外の結末を迎えることになるかもしれません。
不倫トラブルに特化している弁護士かどうかは、多くの場合、相談をする前にホームページ等で確認することができます。また、所属事務所自体が不倫や離婚問題に特化しているという場合も所属弁護士が不倫問題に特化しているかどうかの判断材料となります。
相談時の回答が分かりやすい
初回の相談で専門的な話を素人でも分かりやすく回答してくれるのは弁護士選びでも大きなポイントになります。
実際に依頼をしてからは、法律に関する知識や経験を絡めながら問題解決に協力してもらうことになりますので、依頼をした弁護士には初回相談よりも更に難しいことを説明してもらうことになるでしょう。
最初に相談したときの回答が専門用語ばかりで分かりにくかったり、理解できなかったりした場合は今後トラブル解決に向けた大事なやりとりにも支障が出る可能性があります。
相談時に気になる点を分かりやすく回答してくれるかどうかも弁護士を選ぶ際の判断材料としてください。
プロとして信頼できる
プロとして信頼できるかどうかは「お金を払ってでもこの人に不倫トラブルの解決のために協力してほしいと思えるかどうか」で最終的には判断する必要があります。
- 時間にルーズ
- 真摯に相談を聞いてくれない
- こちらの考えや主張を尊重してくれない
- 費用を聞いたのにきちんと教えてもらえない
上記で挙げた例以外にも、初回の相談で少しでも不安を感じるような場合には他の弁護士を考えたほうがいいかもしれません。
弁護士は不倫トラブルをあなたと一緒になって解決を目指す存在です。可能な限り人間的な相性が合うことや、実際に相談したときの「この人なら解決してくれそうだ」「この人にお願いしたい」という感覚は大切にしましょう。
不倫トラブルを弁護士相談をするときの事前準備4つ
弁護士相談の時間は法律事務所によって異なりますが、ほとんどの場合1時間前後と時間が限られていることが多いです。短い時間の中で最大限聞きたいことが聞けるように、事前に準備をしておきましょう。
事前の準備なしに相談を受けに行っても、結局自分が何をするべきか、弁護士に何をしてもらうべきかが分からないまま相談時間が終わってしまいます。いち早く不倫トラブルを解決するためにも、最低限、次の4つの準備をしてから初回相談を受けに行きましょう。
- 最終的なゴールを明確にしておく
- 自分に不利な事実を含め、時系列をまとめておく
- 証拠や有力な情報は提示できるようにしておく
- 相談した内容を残すためのメモなどを準備しておく
それぞれについて解説していきます。
最終的なゴールを明確にしておく
まず、「なぜ法律相談に行くのか」を明確にしておきましょう。不倫トラブルであれば、最終的に「誰に」「何を」してほしいのかはご自身で明確にしておく必要があります。
相談者がどうしたいのかがはっきりしていなければ、弁護士も何についてどうアドバイスするべきか、判断に困ってしまいます。
例えば、「離婚はしたくないけれど、不倫相手から〇〇円慰謝料を請求して、もう夫には近づかないようにしてほしい」などの要望があれば、弁護士もある程度方向性を持ったはっきりとしたアドバイスをすることができます。
逆に、「夫に不倫をされてしまった」という事実だけを法律事務所で相談しても、期待しているアドバイスはもらえません。「だからどうしたいのか」までをきちんと考えておく必要があります。もしそれもわからなければ、「どのような選択肢があるか教えてほしい」など伝えるとよいでしょう。
自分に不利な事実を含め、時系列をまとめておく
不倫をされたときの情報を自分にとって不利な事実も含め、時系列にまとめておきましょう。
主観を交えずに事実を端的にまとめることで、弁護士もあなたの身の回りでどのようなことが起きているかを正確に把握できます。時間軸が前後したり、自分にとって不利になりそうな情報を隠していると、事実とは異なる情報となってしまい、弁護士も的確なアドバイスができませんし、結果的に損をしてしまうことがあります
「不倫をされた相手に接触をはかろうとして電話をかけた」
「配偶者のLINEを使って、不倫相手にもう会わないようにしてほしいことを伝えた」
など、実際に自分が何かアクションをしたのであれば、全て包み隠さず弁護士に伝えられるようにまとめておきましょう。
日付を記して箇条書きをしたり、スケジュール帳に書き込んだりなど、弁護士が見てすぐに把握できる状態にしておくとスムーズに相談が進みます。
証拠や有力な情報は提示できるようにしておく
もし、証拠や有力な情報を持っているのであれば相談当日に持参しましょう。相談日に何もない場合は絶対に必要というわけではありません。
証拠かどうか分からないものでも、弁護士の判断で必要な証拠とみなされる場合もあります。少しでも証拠になりそうなものや不倫に関係のありそうなものは、相談日に弁護士に見せられるようしておいてください。
強力な証拠となるもの | 証拠になる可能性が高いもの |
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※証拠の種類を問わず、証拠の収集態様によっては違法性を帯びることもあるので注意が必要です。
夫婦間で使った覚えのない避妊器具のレシートや、ホテルが特定できるようなアメニティグッズなども証拠となる可能性があります。
相談した内容を残すためのメモなどを準備しておく
メモをとれるものや必要な場合はボイスレコーダーなどを準備しておくとよいでしょう。
相談当日は、まとめた情報を弁護士に伝えることで精一杯になるかもしれませんが、自分が今後どうしていくべきかは弁護士の話をよく聞いて判断する必要があります。
また、法律に関する用語なども出てくるかもしれないので、その場ではすぐに理解できないこともあるかもしれません。
「相談に行くのが緊張する」「その日聞いたアドバイスをきちんと理解できないかもしれない」という方は、メモ帳やボイスレコーダーなどを持参し、必ず弁護士に一言断ったうえでメモや録音をするようにしましょう。
不倫のトラブルはまず弁護士に相談しよう
不倫トラブルに巻き込まれていて現状をどうにか変えたいと考えているのであれば、まずは弁護士に相談しましょう。
弁護士に相談をすることで、自分がこれから行おうとしていることが正しいのかどうか、今後どうするべきかについて、法律に基づいたアドバイスを受けることができます。慰謝料を請求するにしても離婚を要求するにしても、全てを自己判断で解決しようとしてしまう人ほど、時間的・金銭的に損をすることが多いです。
全て1人でやろうすると、交渉段階でカッとなって感情的な言動をとってしまったために慰謝料をもらうことができなくなる事態なども考えられます。
時間的にも金銭的にも損をしたくないというのであれば、まずは弁護士に相談をしましょう。
まとめ
今回の記事では、
- 不倫問題における弁護士依頼のメリット・デメリット
- 今すぐ弁護士に相談をしたほうがよいケース
- 不倫トラブルで弁護士に依頼した後の流れ
- 不倫されたときの弁護士選びのポイント
- 弁護士相談の事前準備
これらについて詳しく解説してきました。
弁護士へ依頼することのメリット・デメリットは次の通りです。
メリット | デメリット |
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なかには今すぐに相談をしたほうがよいケースもあります。不倫問題でいち早く相談を受けたほうがよいケースはお金が絡んだり、不倫相手との交渉が必要なケースです。
弁護士に依頼をしたあとは、一般的には次の5ステップになっていますが、法律事務所によっては異なる場合もありますので実際に相談に行ったときに聞いておきましょう。
- 証拠集め
- 弁護士に依頼
- 不足している情報・証拠の収集
- 示談交渉の開始
- 慰謝料の確定・支払い
弁護士を選ぶときには、
- 不倫トラブルの解決実績が豊富
- 相談時の回答が分かりやすい
- プロとして信頼できる
最低限上記3点を満たした弁護士を選び、自分がトラブル解決をお願いしたいと思える人に最終的な依頼をすることが大切です。相談の時間やホームページ等を調べることできちんとサポートをしてくれるかどうかを見極めましょう。
自分で弁護士を選べる状況にするためにも、できれば民間の法律事務所をご自身で選ばれることをおすすめします。
不倫をされて、どうにかしたいけど、自分1人ではどうしていいか分からないという方は多いです。法律と交渉のプロである弁護士へ相談できれば、不倫トラブルをいち早く解決することに繋がります。
あなたの「かかりつけ弁護士」でありたい。
ご相談は当メディア運営の
弁護士法人AOへ!
当社では、あなたの暮らしを支える「かかりつけ弁護士」として、依頼者とのコミュニケーションを大切にしております。
トラブルを無事解決できることは、新しい生活をスタートさせる一区切りになることは間違いありません。
ご依頼者様の状況に応じた、最適な解決策をご提案させていただきます。1人で悩まずにまずは当社にご相談ください。