【不倫慰謝料の減額】弁護士費用はいくらかかる?減額後の支払総額も公開

不倫相手の配偶者から慰謝料を請求されたら、弁護士に慰謝料減額交渉を依頼することが可能です。

しかし、弁護士費用がネックになり、弁護士への相談をためらっている方もいらっしゃいます。初めて弁護士に依頼する方にとっては、弁護士費用の料金体系はわかりづらく、慰謝料減額を弁護士に依頼したらいくらかかり、依頼しない場合よりもいくら得をするのかがピンとこないかもしれません。

そこで、この記事では、慰謝料減額の弁護士費用、減額後の慰謝料と弁護士費用を合わせた総額を具体的に紹介していきます。

慰謝料を100万円減額できたら弁護士費用は25万円〜45万円


不倫の慰謝料減額を弁護士に依頼し、慰謝料を100万円減額できたなら弁護士費用は25万円〜45万円程度になるでしょう。
金額幅があるのは弁護士事務所によって料金体系が異なるためです。

慰謝料をいくら減額できたかで弁護士費用は変わる

紹介した弁護士費用は「慰謝料を100万円減額できた場合」の金額です。
150万円減額できた場合や50万円の減額だった場合は弁護士費用が異なります。

不倫の慰謝料減額は着手金と成功報酬がかかる弁護士事務所が多く、成功報酬は「減額できた金額の17.6%」といったようなシステムになっているため、「慰謝料がいくら減ったか」で弁護士費用が変わります。
そのため、「慰謝料150万円を80万円減額できて70万円になった」「慰謝料150万円を100万円減額できて50万円になった」というケースでは弁護士費用が異なり、一般的に後者の方が高くなります。

一方で、「慰謝料150万円を100万円減額できて50万円になった」「慰謝料200万円を100万円減額できて100万円になった」というケースでは、支払う慰謝料の金額は異なりますが、「慰謝料を100万円減額できた」という点は同じため、基本的に弁護士費用は変わりません。

弁護士事務所によって費用は変わる

「不倫の慰謝料減額の弁護士費用はどの弁護士も同じ」ではありません。弁護士費用は、弁護士事務所によって異なります。
どのような料金体系があるかは、次の章で紹介していますのでご確認ください。

また、下記のようにいくら減額できたかで使用する料金体系が変わる弁護士事務所もあります。

【料金体系の例】
減額できた慰謝料が100万円以下の場合:着手金22万円+成功報酬19.8%
減額できた慰謝料が100万円以上の場合:着手金22万円+成功報酬17.6%

その他、報酬金の最低額を設定している弁護士事務所もあります。
料金体系は弁護士事務所のwebサイトに掲載されていますので、相談前に確認しておきましょう。

いくら減額できたら費用はいくらかを依頼前に把握しておこう

慰謝料をいくら減額できるかは、実際に交渉しないとわからないため、自分が弁護士に依頼したらいくらかかるのかを依頼前の段階で正確に把握することは難しいです。
ただし、弁護士に依頼前に減額できる金額の見込みと依頼する事務所の弁護士費用は把握することができます。
そのため、不倫の慰謝料減額で弁護士費用がいくらかかるかを依頼前に知りたい人は、弁護士に相談した際などに減額できる金額の見込みと依頼する事務所の弁護士費用を確認し、「100万円減額ならいくらになるか」「150万円減額ならいくらになるか」を把握しておくことをおすすめします。

減額金額別、弁護士費用30例

慰謝料減額の弁護士費用を減額できた金額別で紹介していきます。
弁護士事務所ごとに弁護士費用は異なることを前提に、ここでは以下の3つの料金体系を用いて紹介していきます。

料金体系
A 着手金(22万円)+成功報酬(減額できた金額の19.8%)
B 着手金(26万4000円)+成功報酬(減額できた金額の17.6%)
C 着手金無料+成功報酬(減額できた金額の27.5%)

Aは着手金と成功報酬がかかる料金体系、BはAに比べて着手金が高くて成功報酬が安い料金体系、Cは着手金が無料で成功報酬が高い料金体系となっています。

減額できた金額が50万円〜400万円の場合の弁護士費用を確認していきましょう。

弁護士費用

減額できた金額 A B C
30万円 27万円9400円 31万6800円 8万2500円
50万円 31万9000円 35万2000円 13万7500円
80万円 37万8400円 40万4800円 22万円
100万円 41万8000円 44万円 27万5000円
130万円 47万7400円 49万2800円 35万7500円
150万円 51万7000円 52万8000円 41万2500円
200万円 61万6000円 61万6000円 55万円
250万円 71万5000円 70万4000円 68万7500円
300万円 81万4000円 79万2000円 82万5000円
400万円 101万2000円 96万8000円 110万円

料金体系によって弁護士費用が大きく異なる結果となりました。

一見するとCが一番安いですが、300万円以上減額できた場合だとCが最も高額になっています。
このように、料金体系によって「減額できる金額が小さい場合に安くなる」「減額できる金額が大きい時に安くなる」などがあるようです。

減額した慰謝料と弁護士費用でいくら払う?

弁護士に不倫慰謝料の減額を依頼した場合、慰謝料を請求された方は減額後の慰謝料と弁護士費用を支払います。
そのため、合わせていくら支払うのか、支払いの合計額と弁護士に依頼前の慰謝料の金額の差額はいくらかを把握することはとても大切です。

ここでは、前の章で使用したBの料金体系を用いて支払いの合計額と、依頼前の慰謝料との差額を確認していきます。

慰謝料300万円を請求され、弁護士に依頼して減額に成功
弁護士費用は着手金26万4000円+成功報酬17.6%

減額できた金額
(減額後の慰謝料)
弁護士費用 減額後の慰謝料

弁護士費用
依頼前の慰謝料

(減額後の慰謝料
+弁護士費用)
30万円
(270万円)
31万円6800円 301万6800円 -1万6800円
50万円
(250万円)
35万2000円 285万2000円 14万8000円
80万円
(220万円)
40万4800円 260万4800円 39万5200円
100万円
(200万円)
44万円 244万円 56万円
130万円
(170万円)
49万2800円 219万2800円 80万7200円
150万円
(150万円)
52万8000円 202万8000円 97万2000円
200万円
(100万円)
61万6000円 161万6000円 138万4000円

減額できた金額が大きいほど弁護士費用は高額になりますが、慰謝料と弁護士費用の合計額が減っています。
同様に支払い合計額と依頼前の慰謝料の差額も減額できた金額が大きいほど高額になっています。
つまり、減額できる慰謝料の見込み額が大きいほど、弁護士に依頼する経済的なメリットが大きいと言えるでしょう。

一方で、慰謝料を30万円しか減額できなかったケースでは、支払い合計額と依頼前の慰謝料の差額がマイナスになっています。
弁護士に依頼した方が支出は増える結果になっているので、依頼しない方が良いと感じるかもしれません。

しかし、ご安心ください。
不倫の慰謝料減額に取り組む弁護士事務所の多くは、依頼者の方が損をしないようなサービスを導入しており、このようなケースでは慰謝料と弁護士費用の合計額が300万円となる可能性があります。
依頼者の方が損をしないサービスを導入しているかは、事前にホームページを確認するか、相談時に質問することをおすすめします。

まとめ

不倫慰謝料の減額で弁護士に依頼した場合の弁護士費用の金額についてご説明いたしました。

不倫の慰謝料トラブルでは、不倫に激怒した相手方から高額の慰謝料を請求されるケースが多いですが、弁護士に相談することで支払う慰謝料を大幅に減らせる可能性があります。
弁護士に頼むことで支払額を減らせる可能性があり、不倫相手の配偶者や相手方の弁護士との交渉する負担も大きく軽減できる点もメリットです。
弁護士費用がいくらかかるか、慰謝料を含めた合計の支払額がいくらになるかは一人一人のご事情によって異なりますので、まずは弁護士に相談し、弁護士費用や減額の見込みをご確認ください。

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不倫で慰謝料を請求されてしまった方は、相手方と合意する前に一度当事務所までご相談ください。

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