単身赴任中の夫の浮気が疑わしい方へ|浮気チェックから慰謝料請求までにやること
「夫が週末に帰って来なくなった」「夫の住まいに行こうとすると断られる」などで単身赴任中の夫の浮気を心配しているなら、まずは浮気チェックを行いましょう。 そのうえで、浮気をしている可能性が高ければ、浮気の証拠を入手するために行動してください。そして、夫が本当に浮気をしていて証拠を入手できたら、夫婦での話し合いや、浮気相手への慰謝料請求を行ってください。
このページでは、単身赴任の夫の浮気について、単身赴任先で浮気をする夫にみられる変化、浮気の証拠を入手する方法、夫婦での話し合いや慰謝料請求、浮気の再発防止策についてご説明しています。
目次
単身赴任中の夫の浮気を疑ったらすべきこと
1.単身赴任で浮気をしている人の傾向をチェック
2.浮気の証拠を入手する
3.証拠を提示し、夫婦の今後を話し合う
4.浮気を繰り返さないように対策をする
単身赴任中の夫の浮気を疑っているなら、上に記載した順番で対応し、この問題を解決していきましょう。
各対応について詳しくは、2章以降で順番にご説明していきます。
ここでは、はじめに大まかな流れをご紹介します。
最初にすることは単身赴任中の夫の行動のチェックです。
浮気をしている夫は、「あなたや子どもに会いにくる頻度が減った」などの傾向があります。
次に行うのは浮気の証拠の入手です。
「浮気をしているだろう」という想像だけで夫を追求すると、夫は否定し、夫婦ケンカになって話は平行線を辿るだけですので、浮気を追求する前に夫が言い逃れできない証拠を入手しましょう。
証拠の入手方法には、浮気調査や単身赴任先の住まいのチェックなどがあります。
そして、証拠を入手することができたら、夫婦の今後について話し合いましょう。
離婚する、やり直すのどちらが良いかは一人一人のご事情で異なりますが、後悔のない選択をすることが大事です。
やり直すことになった場合は、夫が浮気を繰り返さないように慰謝料請求などの対策を取りましょう。
単身赴任中の夫の浮気は、行動しなければ真相を把握することが難しく、もやもやとした時間だけが続いてしまいますので、浮気をしていると疑っているなら、行動を起こしましょう。
それでは、各対応について詳しくご説明していきます。
浮気をしている単身赴任の夫に見られる8つの変化
・帰ってくる回数が減った
・帰って来ても、すぐに戻るようになった
・行く時は事前に連絡が欲しいと言われるようになった
・行きたい日を伝えても断られるようになった
・ビデオ通話をしなくなった
・部屋の雰囲気が変わった
・部屋に飾っていた家族写真がなくなった
・行くたびに部屋が凄くキレイになっている
単身赴任で浮気をしている人には、浮気をする前を比べて上記のような変化が見られます。
一つずつ、詳細をお伝えします。
帰ってくる回数が減った
単身赴任先で浮気をすると、あなたや家族のいる家に帰ってくる頻度が減ります。
帰るよりも浮気相手と会うことを優先している、浮気をしているからあなたの顔を見づらいなどが理由です。
単身赴任当初に帰ってきていた頻度と、今の回数を比べてみましょう。
なお、単身赴任先が遠くて滅多に帰って来れないケースだと、この変化は参考外です。
帰って来ても、すぐに戻るようになった
「以前は、土曜の朝に帰ってきて日曜日の夜までいたのに、最近は日帰りで帰ることが増えた」といったことはないですか?
1度や2度、すぐ帰るぐらいであれば、たまたま用事や仕事があったのかもしれませんが、毎回、すぐ帰るのであれば浮気も疑われます。
夫が土日休みで土曜だけ、日曜だけしか帰って来ない場合、1日は家族と過ごす、もう1日は浮気相手と過ごすとしていることが考えられます。
行く時は事前に連絡してほしいと言われた
「こっちに来るなら事前に連絡してほしい」と夫から言われていませんか?
夫婦であっても突然来られることを嫌がる夫もいますが、そうではなく、浮気相手と鉢合わせたり、浮気の証拠が見つかったりしないために事前に連絡してほしいと言っていることも考えられます。
単身赴任で浮気をしている場合、夫は一人暮らしですから浮気相手を家に連れ込むケースは多く、浮気相手の私物などが家の中にあるでしょう。
夫は、あなたが家に来ると浮気に勘付くのではないかと考え、あなたが来ることを拒んでいる可能性があります。
特に、単身赴任当初は、何も言わずに行ってもOKだったのに、途中から事前の連絡が必要になった場合は、浮気が理由の可能性があります。
行きたい日を伝えても断られるようになった
「今週末は仕事があるから来ないでほしい」など、夫が住むマンションなどに行くことを拒否される機会が増えたのであれば、それも浮気が原因かもしれません。
一度や二度であればたまたま用事があるのかもしれませんが、何度も続いた時は浮気かもしれません。
浮気相手と会う約束をしていて、あなたよりも浮気相手を優先している可能性があります。
ビデオ通話をしなくなった
単身赴任の夫とビデオ通話で顔を見て話すご夫婦も多いでしょう。
単身赴任で浮気をしている人は、このビデオ通話を使いたがらない傾向があります。
ビデオ通話をすると部屋の中が映りますので、浮気相手の私物がある、浮気相手の趣味で部屋が模様替えされているなどがあり、部屋が映ってあなたに浮気を勘付かれることを避けるために、ビデオ通話を利用しなくなることがあります。
部屋の雰囲気が変わった
単身赴任を始めた頃と比べて、部屋の雰囲気が変わった場合も浮気が理由かもしれません。
部屋のレイアウトにこだわる人であれば模様替えもするかもしれませんが、そのような人を除けば部屋の雰囲気を変えるようなケースは限られます。
特に単身赴任の期間が決まっていれば、その間にカーテンやソファーなど、部屋の雰囲気が変わるものを買い換えるケースは少ないでしょう。
浮気相手が家によく来ていて、浮気相手の趣味で部屋の雰囲気が変わっている可能性があります。
部屋に飾っていた家族写真がなくなった
部屋に飾られていた、あなたや子どもと一緒に撮った家族写真が無くなっていたら、それは浮気相手が部屋に来ているので隠している、浮気をしている後ろめたさがあって、あなたや子どもの写真を直視できないなどの理由が考えられます。
最初は部屋に飾っていたのに、ある日、家に遊びに行ったら無くなっていた場合などは疑わしいです。
行くたびに部屋が凄くキレイになった
夫が住む家に行くたびに、部屋がすごくキレイに片付いていることはないですか?
キレイ好きの夫であれば当然かもしれませんが、その場合を除いてはキレイすぎる部屋は怪しいです。
浮気相手を部屋に連れ込んでいるから、浮気相手の私物があったり、浮気相手の髪の毛などが落ちていたりしないように、部屋の隅々までキレイにしている可能性があります。
また、浮気相手がキレイ好きで夫の部屋を片付けていることも考えられます。
一緒に住んでいた頃は片付けが得意ではなかったのに、今はいつもキレイにしている場合は要注意です。
単身赴任で浮気の証拠を入手する4つの方法
単身赴任中の夫が浮気をしている可能性が高いなら、浮気の証拠を入手しましょう。
浮気の証拠がないのに夫を問い詰めても、否定される可能性が極めて高いですし、万が一、本当に浮気をしていないなら夫婦関係が悪化する原因にもなりかねません。
また、夫は浮気を疑われていることを知り、その後はバレないように行動するようになり、後から証拠を入手することが難しくなります。
そのため、夫を問い詰めるより先に、浮気の証拠を入手することがおすすめです。
単身赴任での浮気で証拠を入手する方法は以下の4つです。
夫が休みの日に、約束せずに行く
夫の部屋に行ったらやること
・女性の髪の毛が落ちていないかチェックする
・浮気相手の歯ブラシなど日用品がないか確認する
・ゴミ箱を確認する(使用済みの避妊具、浮気相手の私物など)
・押し入れなどの収納を確認する(慌ててしまった浮気相手の私物など)
サプライズを装って、約束せずに夫が住む部屋に行くことで浮気の証拠が見つかる場合があります。
事前に連絡していると、当然ながら夫は浮気の証拠になりそうなものを片付けます。しかし、突然あなたが来たら、片付けが間に合いません。
目につくものは急いで隠すことができるかもしれませんが、小さな証拠、特に浮気相手の髪の毛までは隠しきれない可能性があります。
もし、浮気の証拠を入手できたら、その場で浮気を追求しても良いですが、修羅場になることは避けられません。
その場で問い詰めない時は、ひとまず写真を撮るなどして、証拠が手元に残るようにしましょう。
なお、突然あなたが来たことに夫が不快感を示すことや、浮気相手が夫の部屋に来ていて鉢合わせてしまうこともあり得ますので、約束せずに行く場合は、不測の事態も想定した上で行きましょう。
夫が不在の時に行き、部屋をチェックする
夫の部屋に行ったらやること
・女性の髪の毛が落ちていないかチェックする
・浮気相手の歯ブラシなど日用品がないか確認する
・ゴミ箱を確認する(使用済みの避妊具など)
・押し入れなどの収納を確認する(浮気相手の私物など)
夫が仕事などでいない時に部屋に行く方法もあります。
これは、夫が住む部屋の鍵を持っている際にできる方法です。
内緒で部屋へ行き、部屋の中に浮気の証拠がないか探します。
浮気相手の髪の毛、浮気相手の私物、使用済みの避妊具などが部屋の中から見つかれば、浮気の証拠になり得ます。
もし、見つけたら写真を撮るなどしておきましょう。
この方法は、夫にバレないようにする必要があります。
チェックしている途中で帰ってきたら、夫とケンカになることは避けられませんし、場合によっては夫婦といえど不法侵入で訴えられる可能性もありますので、絶対にバレないように行う必要があります。
夫のスマホをチェックする
スマホチェックでやること
・LINEをチェック
・写真データをチェック
・マッチングアプリがないかチェック
夫が来ていて、お風呂に入っている際などにスマホをチェックする方法です。
帰省期間中も浮気相手とLINEのやり取りなどをしている可能性が高いですし、浮気相手との写真や動画がスマホの中に残っている可能性もあります。
LINEや写真、動画を見つけたら、自分のスマホで撮影するなどして手元に証拠を残しましょう。
探偵に浮気調査を依頼する
探偵への依頼がおすすめのケース
・証拠がなく(または足りず)、数十万円払ってでもはっきりさせたい時
ご自身で浮気の証拠を入手するのが難しい時は、お金はかかりますが、探偵に浮気調査を依頼して証拠写真や動画を入手する方法もあります。
単身赴任の場合、街中であなたや知り合いに会う可能性が低いことから夫も油断しがちで、浮気相手と堂々と会っている可能性があります。
また、夫は一人暮らしのため、浮気相手を部屋に招き入れている可能性が高く、部屋を出入りする瞬間の証拠写真や動画を撮影しやすい可能性があります。
探偵に浮気調査を依頼する場合は数十万円程度の調査費用がかかりますが、証拠を入手する際のリスクは一番低いでしょう。
なお、夫が住む部屋を見張るだけであれば、探偵に頼まず、あなたでもできるかもしれません。
ただし、近所の方に不審者だと勘違いされたり、オートロックのマンションに勝手に入って警察に通報されたりするおそれもありますのでご注意ください。
証拠を提示し、夫婦の今後を話し合う
単身赴任中の夫が浮気をしている証拠を入手したら、夫婦で今後について話し合ってください。
離婚するか、別れずにやり直すかは、一人一人のご状況によって異なりますので、どちらが良いとは言えませんが、後悔のない選択をしてください。
結論は、話し合う前に決めても、話し合う中で決めていっても、どちらでも問題ありません。
話し合いは、夫の顔を見るのが辛いのであればLINEや電話での連絡が良いでしょうし、向き合ってしっかりと話し合いたいのであれば、夫と会って直接話すのが良いかもしれません。
離婚を前提に考えている場合は、弁護士に相談しながら話し合いを進めることで、あなたが有利な条件での離婚成立に繋がります。
浮気を繰り返させない対策をする(離婚しない場合)
・浮気相手に慰謝料請求をする
・誓約書を作成し、二度と浮気をしないと記載する
浮気をした夫と離婚をしない場合は、夫が浮気を繰り返さない対策を取りましょう。
単身赴任中に浮気が発覚したからという理由で、単身赴任を終わらせることができるケースはほとんどありません。
今後も引き続き、夫は離れて暮らすことになりますので、対策をしなければ、また浮気をする可能性がありますし、浮気相手も諦めずに夫に近寄って来るかもしれません。
そのため、単身赴任中の浮気では特に、再発防止の対策をしっかりと取る必要があります。
取れる対策は上の2つです。
浮気相手に慰謝料請求をする
一つ目は、浮気相手に慰謝料請求をすることです。
あなたは、浮気をされて精神的苦痛を味わったことに対する慰謝料として浮気相手に対して数十万円〜100万円程度の慰謝料を請求することができます。
浮気相手に経済的なダメージという制裁を加え、「浮気なんて二度とするものではない」と思わせましょう。
慰謝料請求の交渉の場では、慰謝料の支払いの他に「夫と二度と会わないこと」などを要求することもできます。
誓約書を作成し、二度と浮気をしないと記載する
浮気相手、夫それぞれに、「二度と浮気はしない」「二度と会わない」と誓約させて書面に残しましょう。
浮気相手に対しては、慰謝料請求で示談が成立した際に、示談書を作成して記載しましょう。
弁護士に依頼して慰謝料請求をする際は、基本的に弁護士が示談書を作成しますが、弁護士に依頼せず、当事者間で慰謝料請求する場合も示談書を作成する方が良いでしょう。
また、夫との間にも、「浮気をした場合の対応(離婚など)」を記載した誓約書を作成するのがおすすめです。
そこまでする必要あるかと思う方もいるかもしれませんが、万が一、夫が浮気を繰り返した際に誓約書があることであなたが有利な立場になります。
また、単身赴任が続く以上、今の浮気相手とは別れたからといって安心ではなく、別の浮気相手ができる可能性も捨てきれませんので、誓約書は離れて暮らす夫の浮気再発を防ぐ抑止力になります。
弁護士に慰謝料請求を依頼している場合は、夫婦間での誓約書の作成方法についても合わせて相談してみましょう。
まとめ
単身赴任中の夫が浮気をしていた時の対応についてご説明しました。
単身赴任中の浮気は、離れて暮らしているため、何もしなければ本当に浮気をしているのか把握できないことが多いです。
一方で、夫が油断をしていることも多く、行動さえ起こせば、部屋の中から浮気の証拠を見つけたり、浮気の証拠写真を入手したりできる可能性は高いです。
浮気を放っておくと、夫が浮気相手に本気になり、向こうから離婚を切り出されてしまうおそれもあります。
あなたが望まない展開にならないためにも、早めに浮気の証拠を掴み、夫婦での話し合いや浮気相手への慰謝料請求を行いましょう。
あなたの「かかりつけ弁護士」でありたい。
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