離婚時に親権争いが起きた場合の対処法
夫婦が離婚を検討する中で、親権をめぐって意見が対立することは少なくありません。
親権は、離婚後の子どもの生活や成長に大きく関わるため、話し合いが難航しやすい問題です。
本記事では、離婚時に親権争いが起きた場合の対処法について、家庭裁判所の手続きを中心に解説します。
離婚時に親権争いが生じた場合の基本的な対応
離婚時の親権は、父母の協議によって決めるのが原則です。
まずは、子どもの生活環境や養育状況を踏まえ、話し合いによる解決を目指すことになります。
しかし、感情的な対立が強くなると、冷静な協議が難しくなる場合もあります。
親権について話し合う際には、父母それぞれの主張や感情だけでなく、子どもの生活環境の安定性や、これまでの監護の状況を踏まえて検討することが重要です。
父母間で協議が整わない場合には、家庭裁判所の離婚調停や審判といった手続きを利用することになります。
家庭裁判所の調停による親権の決め方
親権について父母の協議がまとまらない場合には、家庭裁判所に離婚調停を申し立て、その中で親権について話し合うことになります。
離婚調停では、裁判官と調停委員が関与し、当事者双方の意見を聞きながら話し合いが進められる流れです。
離婚調停の場では、どちらが親権者としてふさわしいかについて、具体的な事情が確認されます。
たとえば、これまで主に子どもを監護してきたのはどちらか、現在の生活環境をどの程度維持できるかといった点が判断材料です。
また、離婚調停では、子どもの年齢や生活状況に応じて、本人の意思が考慮されることもあります。
離婚調停で合意に至らない場合の審判による判断
離婚調停を重ねても父母の合意に至らない場合には、手続きは審判に移行します。
審判では、当事者の合意を前提とせず、家庭裁判所が父母双方の事情を踏まえたうえで、親権者を定めます。
審判においても、最も重視されるのは子どもの利益です。
具体的には、これまでの監護の継続性や生活環境の安定性、父母それぞれの養育状況などが総合的に考慮されます。
また、審判では、これまでの生活実態を示す資料や記録が判断の材料となります。
感情的な主張だけでなく、客観的な事情が判断に影響する点を理解しておくことが重要です。
ただし、審判で親権が決定するのはあくまで、概ねの合意が取れているケースに限り、大きな隔たりがある場合には訴訟を提起して、裁判で決めることになります。
まとめ
離婚時に親権争いが起きた場合には、まず父母の協議による解決が目指されますが、合意が難しい場合には家庭裁判所の手続きを利用することになります。
離婚調停や審判では、父母の主張だけでなく、子どもの利益が最も重視されます。
親権争いは、対応を誤ると不利な判断につながる可能性があります。
親権をめぐる判断や手続きについて迷う場合には、弁護士に相談することをおすすめします。
当事務所が提供する基礎知識
-
養育費はいつからいつ...
■養育費とは養育費とは、子どもの監護や教育のために必要となる費用のことをいいます。監護や教育のために必要な費用とは、具体的には、生活費や医療費、教育費がこれに当たります。親は子どもに対して支払う義務を負っています。&nb […]

-
不利な発言をしないよ...
離婚の話し合いは原則当事者同士で行います。当事者同士の話し合いで、合意が得られない場合には、離婚調停の申し立てが可能です。離婚調停は、調停委員が双方から主張を聞き、双方の合意を目的として行われます。目的は双方の合意ですの […]

-
弁護士なしで離婚裁判...
離婚裁判は、夫婦の一方が離婚を求めて裁判所に提訴することで手続きが開始されますが、日本では、離婚については調停前置主義が採られているため、離婚訴訟提起の前に調停を経ている必要があります。ではこの離婚裁判は、弁護士なしで自 […]

-
離婚時に親権争いが起...
夫婦が離婚を検討する中で、親権をめぐって意見が対立することは少なくありません。親権は、離婚後の子どもの生活や成長に大きく関わるため、話し合いが難航しやすい問題です。本記事では、離婚時に親権争いが起きた場合の対処法について […]

-
離婚裁判で離婚できる...
■離婚裁判で離婚ができるケースとは?離婚裁判において当事者による離婚の主張が認められるには、法律に則って離婚の原因が認められる必要があります。そして、離婚できる場合については民法で以下のように規定されています。  […]

-
DV防止法による保護...
■DVとはDVとは、家庭内暴力を意味する「ドメスティックバイオレンス」の略称です。ここでは、DV防止法と、その制度である保護命令について詳しく解説していきます。 ●保護命令について保護命令は、DV防止法により創 […]

よく検索されるキーワード
弁護士紹介
ご挨拶


誰でも気軽に、身近に相談できる、敷居を感じさせない弁護士事務所です。司法書士時代の経験なども活かし、あなたと同じ立場に立ち・同じ意識を持って問題を解決します。
お気持ちに寄り添いながらも、客観的な証拠や結論もしっかりとお見せし、どのような場合も正直にお伝えします。
ご来所に抵抗がある方は、電話相談などもご活用ください。
| 代表者名 | 大橋正崇 |
|---|---|
| 所属団体 | 第一東京弁護士会 |
| 経歴 |
出身地:高知県南国市 司法書士試験に合格後、様々な司法書士事務所で経験を積み、平成25年より司法書士事務所を立ち上げる。 そこで数々の事件を解決する中で、もっと活動範囲を広げ、多くの人の役にたちたいとの思いから司法試験に合格し弁護士になり、現在では弁護士法人AOの代表として日々活動中。 |
事務所概要
| 事務所名 | 弁護士法人AO |
|---|---|
| 所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目2ー10 虎ノ門桜田通ビル3階 |
| TEL/FAX | 03-6811-2084/03-6811-2085 |
| 受付時間 | 9:00-19:00(時間外でも事前ご予約で対応可能です) |
| 定休日 | 土・日・祝日(事前ご予約で対応可能です) |
| 相談料 | 初回相談無料 |