弁護士に浮気の相談をする前に知っておくべきこと・準備すべきこと
「パートナーが浮気しているかもしれない…」
そんな疑いが生まれてしまったら、居ても立っても居られないものですよね。
かといって、浮気問題というのは非常にデリケートであるため、両親や友人に簡単に打ち明けられるものでもありません。一人でこの問題を抱えたままでは、心がどんどん疲弊してしまいます。
そんなときは「弁護士に相談する」という選択肢を取ってみるのはいかがでしょうか?
弁護士であれば、あなたに寄り添って話を聞いてくれます。そして法律というフィルターを通した上で、あなたが今後どのように行動すべきか、その指針をアドバイスすることができます。とはいえ、弁護士と聞くだけでなんだか怖い、どう相談したらいいのかわからない、という方が多いのも事実です。
そこで今回は、浮気問題を弁護士に相談する前に知っておきたいことや準備しておくことについてご説明していきます。
目次
浮気されたら、弁護士に相談すること3つ
パートナーに浮気されたと感じたら、弁護士に相談することになるメインの内容は以下の3つと言えます。
1.慰謝料を請求したいか、したくないか
2.離婚をしたいか、したくないか
3.弁護士に依頼したら今後の人生がどう変わるか
自身がどうしたいのかを考えながら、それぞれ詳しく見ていきましょう。
慰謝料を請求したいか、したくないか
浮気問題を弁護士に相談するのであれば、慰謝料を請求したいか、したくないか、については必ず考えておくようにしてください。慰謝料を請求する相手は、パートナー本人、浮気相手のどちらか片方でも、両者に対してでも可能となっています。後述しますが、パートナーとの離婚までを考えていないのであれば、浮気相手にだけ慰謝料を請求するという方法もあります。自分がどうしたいのかをじっくり考えてみましょう。
そもそも、パートナーの浮気というのは、いわば裏切り行為といっても過言ではありません。当然、精神的苦痛を負うことになりますね。法律の世界では、この苦痛を賠償してもらうために、慰謝料を支払ってもらうことで解決を図ります。お金で気持ちが救われるとは限りませんが、お金でしか解決できないのも事実です。
慰謝料を請求したいか、したくないか、今一度考えてみてくださいね。
離婚をしたいか、したくないか
パートナーと離婚をしたいか、したくないかによって、今後の指針は大きく変わってきます。
もし、浮気をしたパートナーを許せないと感じているのであれば、いっそ離婚をするというのも選択肢の1つではないでしょうか。もちろん、浮気だけで離婚を決断するのは早計とも言えますが、日ごろの夫婦生活を見返しながら、自分がどうしたいのかを考えてみてください。
逆に、離婚をしたくない、夫婦円満な日々を取り戻したい、と考えているのであれば、今回の浮気問題をきっかけにして、夫婦の在るべき姿についてパートナーと話し合ってみるのも良いでしょう。なにも浮気問題が発覚したからといって、夫婦が別れなければならないわけではありません。人はどうしたって過ちを犯してしまうものです。離婚という選択肢がないのであれば、浮気問題を夫婦円満のきっかけに変えてしまいましょう。
弁護士に依頼したら今後の人生がどう変わるか
弁護士に依頼することで、自分が今後どのように行動すべきかを知ることができます。
慰謝料請求がしたいのであれば、弁護士があなたに代わってパートナーや浮気相手に請求してくれます。慰謝料を手にすることで、多少は気持ちが晴れてくれる可能性がありますよね。
離婚がしたいのであれば、財産分与、子どもの親権や養育費といった問題はもちろん、離婚成立までを弁護士に間近でサポートしてもらうことができます。そして、離婚をしたくないのであれば、パートナーとの話し合いの場を設け、今後の夫婦生活についてあなたの伝えたいことを代弁してもらうこともできます。当事者同士だとうまく話し合えないことも、弁護士が介入することでスムーズに進めることが可能となるのです。
このように、弁護士に依頼することで今後の人生は良い方向に動き始めると言えます。誰にも相談できず、何事も一人で抱える日々から脱却するきっかけになってくれるのが弁護士という存在です。
弁護士に相談する前に準備しておくこと
弁護士に相談する前には、以下の3つを準備しておくと話がスムーズに進みます。
1.浮気の状況をまとめておく
2.証拠や資料をまとめておく
3.質問事項などをまとめておく
近年では無料相談を実施している法律事務所も増えてきました。お金をかけずに弁護士の意見を聞けることからも、利用しない手はありません。自分に合う弁護士を探す意味でも、まずは無料相談から利用しましょう。
しかし、無料相談を利用する場合は、時間が30分(長くても1時間)と限られていることが多い点に注意です。特に浮気問題の場合、感情的になってしまうことも多く、うまく説明できないなんて自体にもなりかねません。以下をよく読み、時間効率よく相談できるような準備を必ずしておきましょう。
浮気の状況をまとめておく
浮気の状況については、必ずまとめておくようにしましょう。時系列でまとまっているとより良いです。
たとえば、どういったことがきっかけで浮気を疑うようになったのか、どの程度の頻度で浮気をしていると考えられるのかなど、可能な限り詳細に話せるようにメモ等を準備しておくのが理想です。うまくまとめられないのであれば箇条書きでも構いませんので、何かしら用意しておくようにしましょう。
というのも、当日はどうしても緊張してしまうものです。弁護士側でも緊張をほぐすような配慮はあると言えますが、頭が真っ白になってしまわないためにも、必ずメモ書きは持参するようにしましょう。
証拠や資料をまとめておく
相談の前段階で浮気の証拠を掴んでいるのであれば、事前に持っていくようにしましょう。
また、証拠がなかったとしても、相手の怪しい行動をまとめたメモといった資料も有効な場合があります。というのも、浮気の証拠というのは、決定的なものを入手するのは簡単ではありません。法的に有効な浮気の証拠とは、「肉体関係があったとわかるもの」でなければならないのです。たとえば、ラブホテルに出入りしている写真や、ラブホテルの利用明細書など、日ごろから尾行でもしていなければ手に入らないものばかりです。しかし、SNS上のやり取りや、カーナビの移動記録、レストランの領収書など、組み合わせることで密接な関係があると証明する方法もあります。
どんな小さなものでも良いので、収集しておく癖をつけましょう。
質問事項などをまとめておく
弁護士に相談へ行く際は、質問事項を事前にまとめておくようにしましょう。
後になってから、「あれも聞いておけばよかった…」と後悔することがないよう、思いつく限りの聞きたいことをノートなどにまとめておくと良いでしょう。また、持参したノートに弁護士からの回答をその場でメモできるように空欄を用意しておくのも、後で見返すことができるのでオススメです。
その場でメモを取るのが苦手という方は、相談の様子を録音させてもらうという方法もあります。ただし、録音自体を嫌がる弁護士もいるため、必ず確認を取ってからにしてくださいね。
弁護士への相談では気軽に自由に話して良い
では、実際に弁護士に相談する際、どのように相談したらよいのでしょうか?
結論を言えば、あなたの悩んでいること、話したいことを自由に相談してもらって構いません。とはいえ、相談できる時間は限られていますし、せっかく法律の専門家に相談するなら、要点が伝わるように相談できたら良いですよね。そこで、浮気問題を法的な目線から見てもらうためにも、伝えるべきことを確認しましょう。
なお、弁護士に相談する際は、自身が不利になる情報もしっかりと伝えるようにしてください。より正確な状況を把握するためには、自分の気持ちや考えだけでなく、事実を伝える必要があります。パートナーに不倫された心当たりなどがあるのであれば、そちらも隠さずに伝えるようにしてください。弁護士には守秘義務がありますので、安心してお話しください。
まずは自分の希望を伝えよう
まずは自分の希望を伝えるようにしましょう。不倫をやめさせたい、慰謝料請求がしたい、離婚がしたい等々、自身がどのような結果を望んでいるのか、最初に弁護士に知ってもらうことが大切です。弁護士はその結果をもたらすために、何が必要かを的確にアドバイスしてくれます。
とはいえ、中には自分の希望がわからない、どうしたらいいのかわからないという方もいらっしゃいますよね。そういった場合は、その旨を正直に伝えるのが良いでしょう。すると弁護士からは、現時点でどういった選択肢があるのかを示してくれます。そして、各選択肢のメリット・デメリットなども説明してくれます。その中から、自分がどうしたいのか考えてみるというのも1つの方法と言えるでしょう。
今の浮気の状況を伝えよう
弁護士には今の浮気の状況を必ず伝えるようにしてください。そうすることで、今の時点で慰謝料請求が可能かどうか、法定離婚事由(法的に認められる離婚の理由のこと)に該当するかどうかの判断が可能となります。
また、前述したように、可能であれば相談の前段階で手元にある証拠は持っていくようにしましょう。証拠と照らし合わせながらであれば、より詳細に浮気の状況を伝えられます。
かといって、相談前の時点で無理に証拠を集める必要はありません。というのも、証拠の入手については、弁護士から指示があってからで遅くはないのです。無理に証拠を集めようとすると、相手に勘付かれる恐れがあります。もし相手に浮気を疑っていることがバレてしまうと、より警戒されてしまい、証拠を手に入れるのが難しくなってしまいます。
まずは、今の浮気の状況を伝えることで、今後どういった証拠を集めるべきかについて弁護士からの指示を仰ぎましょう。実際に行動を起こすのはそれからで問題ありません。
弁護士事務所に行くのが怖かったら他の方法もある
やはり、弁護士事務所というだけでどうしても身構えてしまいますよね。弁護士事務所に行って、直接相談するのが怖いという方には、他の方法もあります。
まずは電話で相談予約を取ってみるのはいかがでしょうか。電話越しの雰囲気で、相談がしやすそうな事務所かどうかを確認することができます。
また、近年ではzoomやLINEなど、無料のテレビ電話を利用したオンライン相談を実施している法律事務所もありますので、こうした事務所に注目して探してみるのも良い方法の1つです。
このように、法律事務所へのアプローチの仕方は、自分がやりやすい方法で取ってみるのが良いでしょう。
まとめ
弁護士というのは、あなたの代理人となって相手と交渉するのはもちろん、慰謝料の請求書や示談書といった書面作成もしてくれる法律問題の専門家です。それと同時に、どう行動したら良いのかわからない方に対して、今後の指針について法的な目線から的確にアドバイスすることができます。弁護士は単に手続きを行ってくれるだけでなく、あなたの明るい未来をサポートするという役割も担っているのです。
とはいえ、弁護士への相談にハードルの高さを感じる方がいるのも無理はありません。なんだか敷居が高いような、お堅い存在であるような、そんな気持ちが先行するものです。しかし、昨今の弁護士業界は過去と比較すればオープンになっています。相談する前にインターネットを利用するなどして、事前に気になる弁護士事務所を調べることも容易になりました。それに、弁護士に相談したことで「今後どうすべきかを明確になった」、「不安だった気持ちが落ち着いた」、といったような声は、決してめずらしいものではありません。あなたの穏やかな生活を取り戻すきっかけになってくれることでしょう。
普段、不安なときや辛い時に支えになってくれる存在は、友人や家族であるという方も多いとは思いますが、不倫問題というのは打ち明けるのがなかなか難しい現実があります。そんなときでも、弁護士は100%あなたの立場になって味方になってくれる存在です。
まずは一歩踏み出して、無料相談からご利用されてみてはいかがでしょうか。
慰謝料請求されて払えないときの対処法や減額交渉に役立つ知識も解説こちらへ
あなたの「かかりつけ弁護士」でありたい。
ご相談は当メディア運営の
弁護士法人AOへ!
当社では、あなたの暮らしを支える「かかりつけ弁護士」として、依頼者とのコミュニケーションを大切にしております。
トラブルを無事解決できることは、新しい生活をスタートさせる一区切りになることは間違いありません。
ご依頼者様の状況に応じた、最適な解決策をご提案させていただきます。1人で悩まずにまずは当社にご相談ください。