SNSで不倫の証拠を掴みたい!正しい集め方と強力な証拠とは?法的注意点も解説します

現在、大多数の人が利用しているLINEやTwitterなどのSNS。
実際のところ、不倫が発覚した原因がSNSであることが増えています。

「SNSで夫・妻の不倫に気付いてしまった」
「見つけたSNS上のやりとりが不倫の証拠になるか知りたい」
「不倫の証拠としてSNS周りも探りたい」

この記事では、このようなお悩みをお持ちの方が正しい方法でSNS上での不倫の証拠を集め、後悔のない選択ができるように、様々な不貞問題を解決してきた弁護士がSNSでの不倫の証拠について詳しく解説していきます。
正しく動けば、夫・妻に不倫を自白させることや慰謝料を請求することも可能になりますので、しっかりとご確認ください。

SNS上のやりとりは不貞行為があったことがわかれば不倫の証拠と認められる

SNS上のやりとりは「不貞行為(肉体関係)があったとわかるもの」であれば、法的に不倫の証拠として認められます。不倫とは「不貞行為があったかどうか」が決め手となるからです

つまりツーショットやSNSでのやりとり、手を繋いでいる写真やキスの写真だけでは、不貞行為があったとは言い切れないため裁判所には不倫の証拠としては認められません。
それでは、絶対に不倫をしている!とわかっているのにどうすることもできないのか?そんなことはありません!
SNSでのやりとりが不倫の証拠として認められるためには以下の3つの方法があります。

SNS上のやりとりが不倫の証拠として認められる3つの方法

このように、どんなものでも必ず不倫の証拠へと繋げることができます。
些細な証拠でもすべて保存しておくことが大切です。
ここでは上記の3つの方法について詳細をご説明します。

SNSで不貞行為があったことがわかる証拠を見つける

不貞行為があったとわかるものは、それだけで不倫の証拠になります。

  • ラブホテルでの裸のツーショット
  • 不貞行為の内容についてのやりとり・画像や動画  など

すでに慰謝料請求することもできる状態ですが、まだ相手がどんな人なのか、いつから不倫が始まったのかがわかりませんし、W不倫の可能性もあります。情報によっては慰謝料が高くなるなどのようにこれからの流れが変わるため、更に証拠を集め情報を整理することが大切です。詳しくは「SNS上の証拠の正しい集め方」でご説明します。

SNSで集めた証拠を提示して相手に不倫を認めさせる

不貞行為があったとわかるやりとりが見つからない場合は、不倫と推測できるやりとりや画像・動画を集めて相手に提示し不倫を認めさせるように動きます。不倫を自白させることで、その「自白が証拠」となります。

不倫を認めた場合は録音や一筆をしてもらいましょう!

配偶者が不倫を認めたということを証拠として形に残すため、録音や一筆してもらうことが大切です。あとで話が食い違ったり言い逃れされることを避けましょう。

SNS上の情報をきっかけに決定的な証拠を得る

こまめにやりとりが消されていたり、SNS上だけでは不倫とは言えないような情報しか集められないこともあると思います。そのような場合は、SNS上の情報をきっかけに新たな証拠や決定的な証拠を探します。

例)

  • 不倫相手と会っていた日から、ホテルの領収書を見つけることができた
  • 不倫相手の誕生日に、出張と言っていたが実は旅行に行っていた
  • 複数の情報を元に探偵に依頼して、ラブホテルに入るところを写真に収めた

特にレシートや領収書、カード明細・履歴から不倫が発覚することが多いです。
諦めずに今一度確認してみましょう。

どの場合も弁護士に相談しながら行動することがおすすめです!

証拠を集めていることが配偶者にバレて証拠を消されてしまったり、誤った方法であなたも慰謝料請求されてしまう可能性などがあります。弁護士に依頼すれば、集めた証拠がどのように有効なのか、次にするべきことは何かを教えてもらえます
実際に様々な不貞問題を解決してきたプロに相談しましょう。

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SNS上の証拠の正しい集め方

ここまでSNS上のやりとりを証拠とするための方法を紹介しましたが、それではどのようにして証拠を集めれば良いのでしょうか。せっかく掴んだ証拠の情報が足りないせいで裁判所から偽装かもしれないと疑われたり、証拠として認めてもらえなかったら困りますよね。そんなことにならないために、ここからはSNS上の証拠の正しい集め方をご紹介します。

「送信日時」「誰と誰のやりとりか」がわかるように撮影する

SNS上の証拠を保存する際に気をつけるべきなのが「いつのやりとりなのか」「誰と誰のやりとりなのか」がわかるように撮影するということです。これがわからないと、配偶者に証拠を提示した際に言い逃れされる可能性や裁判所に証拠として認めてもらえない可能性があります。また不倫に直接該当するやりとりだけを撮影するのではなく、前後の会話の流れもわかるように撮影することも必須と言えます。

弁護士が勧める保存方法は画像よりも「動画」!

証拠を保存する際はできるだけ動画で撮影しましょう。
画像でも正しく撮影すれば証拠としては認められますが、動画の方がわかりやすく、かつ送信日時などの重要な情報が漏れる心配もありません。
相手のスマホ画面を自分のスマホで撮影し、スクロールして前後のやりとりをスムーズに動画に抑えましょう。

相手を泳がせ、できるだけ沢山の証拠を集める

証拠が少ない場合は相手を泳がせて、更に証拠を集めていきます。証拠は多ければ多いほど良いからです。決定的な証拠が1つ見つかったとしても、まだ隠れている証拠の中に慰謝料が高くなるものや他の不倫の情報、W不倫の可能性があるかもしれないため、すぐに詰めたりせず焦らず行動しましょう。

【重要】SNS上で強力な証拠を掴む

不倫の証拠の中には、見つけることができれば慰謝料が高くなる強力な項目があります。
以下の項目はSNSで見つけることが主な手段となりますので確認することをお勧めします。

「不倫相手が、配偶者が既婚者ということを知っている」ことがわかるもの

不倫相手が、不倫した夫(妻)のことを既婚者だと知っていたかどうかは慰謝料請求する上で重要な情報になります。既婚者だと知っていれば慰謝料を請求でき、かつ自覚がありながら関係を続けていたことで慰謝料が高くなります。
既婚者だと知っていることがわかるやりとりの例
既婚者だとは知らなかった場合、基本的に不倫相手に対しては慰謝料請求することができません。証拠を隠蔽されたり口裏を合わせられて、もらえるべき額の慰謝料を受け取れなかったということがないように早めに確認しましょう。

不倫の期間・回数がわかるもの

基本的に、慰謝料は不倫の期間が長ければ長いほど、回数(不貞行為)が多ければ多いほど高くなります。「いつから」「何回」不倫が行われていたのかを確認しましょう。

不倫の期間の情報はSNSでしか得られません!

たとえ探偵でも、不倫の期間まではわかりません。SNS上で証拠を集めるメリットは交際期間を知ることと言っても過言ではありませんので、必ず見つけたい情報です。

不倫の慰謝料の相場は?ダブル不倫の場合は?など慰謝料に関する詳しい記事はこちらもご覧ください

違法行為にならないように注意する


証拠を集めることには様々なリスクも伴います。不倫の証拠を集めていたのに自分が訴訟や慰謝料請求されては困りますよね。それでは法に触れるラインとは一体どこなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

IDやパスワード等を利用してログインをしない

他人のID・パスワード等を利用してログインすることは不正アクセス禁止法違反にあたります。スマホのロックを解除する行為自体は問題視されていませんが、例えばメールアプリにログインしてメールを見るなどの行為は不正アクセスとなってしまう可能性もありますので注意しましょう。

データ転送をしない

相手のスマホ内のデータを自分のスマホに転送することも不正アクセス禁止法違反にあたります。証拠を見つけた際には相手のスマホ画面を直接撮影するようにしましょう。

無断で相手のスマホ内にアプリをダウンロードしない

不倫を確かめるためといって、例えば位置情報アプリなどを相手のスマホ内にダウンロードすることは不正指令電磁的記録供用罪にあたります。

誹謗中傷をする

不倫相手のことをネット上で晒したり誹謗中傷することは名誉棄損罪や侮辱罪となってしまう場合があります。賠償されて余計な出費になることも考えられますのでやめておきましょう。

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【弁護士が選ぶ】実際に不倫に使用されているSNS・アプリ7選

今はSNSだけではなく、様々なアプリでやりとりが可能です。またその機能性も高く、画像送信や通話機能が備えられているものもあり、バレることを特に恐れている人やLINEのように個人情報に近いものを教えるには気が引けるという場合には便利です。
ここでは使用率の高いSNSはもちろん、不倫の証拠が見つかる可能性が高いアプリも併せて浮気・不倫の問題を解決してきた弁護士がご紹介します。

LINE

LINEは最も不倫に使用されているアプリです。便利な反面、その便利さによって不倫を隠しやすいツールでもありますので、LINEで気をつけるべきことをご紹介します。

・【表示名が変更可能】頻繁に連絡が来る人を確認する

LINEは相手の名前を自由な表示名に変更することができます。例えば不倫相手の名前を「部長」などに変えている場合があるのです。不倫の要素が感じられない名前でも、1人の人から頻繁に連絡が来ていたら確認しましょう。

名前の横のペンアイコンをタップすると相手が設定した名前(上記画像の場合「A子」)が表示されます。

・【送信取消が可能】怪しい人は早めに確認する

LINEは主なSNSの中で唯一送信取消ができます。早めに証拠を保存しておかないと消されてしまう可能性がありますので注意しましょう。

・【トーク非表示が可能】非表示リストを確認する

トークは一時的に非表示にすることができ、相手からメッセージが来ると再度表示されるようになっています。削除ではないため今までのトーク内容が消えるわけではありません。トークを見られないように非表示にしている場合が考えられますので、一見問題のないように思えても安心はできません。非表示にしているトークは非表示リストから確認できます。

ホーム>設定>トーク>非表示リスト

Twitter

Twitterはアカウントを複数持てるため、不倫相手とのやりとりに使用されている可能性が高いです。DMも画像送信ができ使用しやすいです。
またフォローをすることでバレることを避けるため、毎回IDを検索して投稿を見に行ったり連絡している可能性もあります。検索欄に見知らぬIDがないか確認しましょう。

Instagram

Twitter同様、アカウントを複数持てる点とDMが使用しやすくバレにくい傾向があります。
またInstagram特有の機能がありますのでご紹介します。

【データを残さず画像送信が可能】DMを確認する

InstagramのDMの画像送信機能は以下の3つから送信方法を選択できます。
InstagramのDMの3つの画像送信方法
1回表示やリプレイを許可で送信した場合
LINEやTwitterでも画像の共有はできるのに、わざわざInstagramでデータが残らないように画像が送信されていたら怪しいですよね。爆弾マークが表示されていたらこの機能が使用されたということになりますので、注意しましょう。

・【親しい友達機能】ストーリーアーカイブを確認する

ストーリーには親しい友達(自分が選んだ人にのみ表示する)という機能があります。残業だと偽って行った飲み会中の様子などを配偶者には見えないようにして友人には見えるようにする、ということもできます。しかしInstagram内のアーカイブには残りますので確認してみましょう。

プロフィール>メニュー>アーカイブ>ストーリーズアーカイブ

Facebook

Facebookは昔懐かしい友人と繋がれることから不倫に発展しやすいSNSです。
DM同様のメッセンジャー機能がありますので注意しましょう。

出会い系アプリ

出会い系アプリには様々な種類があり、今や既婚者限定の出会い系アプリもあるくらいです。一目では出会い系アプリだとわかりづらいデザインのものもあります。
普通の人の目的は異性とデートがしたい、くらいの軽い気持ちだと思いますが、既婚者の場合の目的は肉体関係がほとんどでしょう。つまり出会い系アプリ内で証拠を掴むことができれば確実な不倫の証拠に近づける可能性が高いのです。

スマホ内に出会い系アプリがなかったとしても注意!
過去に出会い系アプリをダウンロードしていたか確認する方法

スマホ内に出会い系アプリがなくても油断はできません。過去にダウンロードしていて、現在は消しただけの可能性があるからです。
例えば、今はLINEでやり取りしている不倫相手との出会いが元々は出会い系アプリだった、という場合があります。「「送信日時」「誰と誰のやりとりか」がわかるように撮影する」でも述べたように不倫関係の時期が長いとなると慰謝料も変わってきますので、「いつから」不倫関係が始まったのかを調べたいですよね。
そんな時はアプリストア・GooglePlayストアで過去にダウンロードしたアプリを見ることができます。(※GooglePlayストアでは日付は表示されません)

【iPhone】アプリストア>アカウント>購入済み>このiPhone上にない
【android】GooglePlayストア>メニュー>マイアプリ&ゲーム>ライブラリ


アプリストアの場合、表示されている日付はダウンロードした日です。
上記画像でいうと、出会い系アプリ(上から3番目)を2022/01/03にダウンロードしていることになります。その場合、不倫相手とLINEのやりとりが始まったのが2022年4月だとしても、実際は3か月前の1月から不倫していた可能性が出てきます。
本来受け取れる額の慰謝料が受け取れなかった、ということがないように一度確認してみることをオススメします。

ゲームアプリ

共通の趣味から意気投合して不倫に発展することは多いです。
チームを組んで行うゲームには、コミュニケーションが取れるようにチャット機能やVC機能がついていることが多く、画像送信やTwitterのように投稿できる機能があったりもします。親しくなった人とゲーム内でのやりとりからLINEなどへ移動することも考えられますので、注意すべきツールです。

WeChat・カカオトークなどの海外チャットアプリ

LINEでのやりとりはバレそうなので避けたいとき、同じように便利な海外のチャットアプリWeChatやカカオトークを使用する場合が多いです。
特に、配偶者や不倫相手が外国人の場合、不倫に使用する可能性が高いので確認しましょう。

まとめ

SNS上のやりとりが不倫の証拠になるかどうかは、不貞行為(肉体関係)があるとわかるかどうかで決まります。
不倫の疑いが出たら、まずSNS上のやりとりはどんなに些細なものでも保存しましょう。
中でも特に交際期間・不貞回数について確認してください。

証拠集めや準備を進めるときはプロである弁護士に相談すると安心です。

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