突然の妻からの熟年離婚宣言!阻止するには?その後仲を取り戻すには?

長年の苦楽を共にしてきた妻から、突然の離婚宣言。できることなら離婚を回避して、今まで通りの幸せな生活に戻りたいですよね。その望み、諦める必要はありません。実際に、離婚を回避して以前よりも関係が良くなったケースは沢山あります。

しかし選択を間違えてしまうと関係が悪化したり新たないざこざを産んで、離婚が進んでしまうことはもちろん、余計な出費を生んでしまったりもします。精神的に疲れてしまうことも…。

そこでここでは、妻から熟年離婚を切り出されたパターン別で離婚を回避するための方法だけでなく、妻との関係を修復する方法や人生をより安心できるものにするための方法も併せてご紹介します。

妻から熟年離婚を宣言されている人が最初にすべき対策


どんな状況に置かれている方でも、まずすべきことは同じです。これから大事な話し合いを進めていく上で、最初がとても肝心です。前もって準備をして、話し合いに専念できる状態にしておきましょう。

不受理申出書を提出する

妻から離婚宣言をされてしまったら、まずは不受理申出書を提出しておきましょう。

協議離婚届は、一方が離婚に同意していない場合でも役所で受理されてしまいます。そのようなことにならないために「離婚届の不受理申出制度」があります。自分の相手はそのようなことをする人ではないと思っていても、感情が高ぶって出されてしまうことも少なくありません。実際に政府統計によれば、役場に提出される不受理申出所は全国で年間約3万件あります。
 
>>引用:e-Stat 政府統計の総合窓口(https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003322640)この中には、養子縁組や婚姻の不受理も含みますが、それほど離婚届を出されることを警戒している人が多いということがわかります。
手続きも簡単で、一度申請すれば効果は無期限です。またいつでも申請を取り下げることができます。相手に提出したことを知られることもありません。離婚が成立してしまうと調停や訴訟を起こさなければいけなくなるので、簡単な手続きで面倒な展開を回避できる可能性があるという点でやっておいて損はありません。

お互いが時間をかけて納得のいく話し合いをするためにも、不受理申出書を提出しておくことをおすすめします

妻から熟年離婚を切り出された原因を知り、改善する

原因を知らないことには始まりません。妻の気持ちを変えるには、本当の原因を知ること、そしていかにその原因を改善できるかが大事になってきます。そこで熟年離婚に多い離婚理由を見ていきましょう。
夫婦別離婚理由ランキング 1位性格が合わない
心当たりのある項目は見つかりましたでしょうか?
離婚をするためには、裁判所に認められるような正確な理由が必要です。
熟年離婚理由の1位は男女揃ってダントツの「性格の不一致」でしたが、この理由の中には人には言いづらい理由がある場合やこれといった理由がない場合が含まれ、実は離婚理由としては裁判所に認められづらいという点もあります。妻が離婚したい本当の原因が離婚理由として裁判所に認められるものかどうか確かめることが大切です。
法律上、離婚事由はこのように定められています。

1号 配偶者に不貞な行為があったとき。
2号 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
3号 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
4号 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
5号 その他婚姻を継続し難い重要な事由があるとき。
(民法第770条第1項)

しかしこれだけではわかりにくい部分もあると思いますので、詳しくはどんな理由が裁判所に認められるかをご紹介します。
まず認められるものとして「不貞行為」があります。1号にもある通り法律上で認められる離婚理由です。また相談もなく家庭を出ての長期の別居や働かず生活費を一切渡さないなどは2号の配偶者から悪意で遺棄されたと判断されます。
「性格の不一致・借金・性問題・親族との不仲・アルコール依存症・薬物中毒・犯罪行為」などはこれだけでは離婚理由としては認められづらく、「夫婦関係が破綻している」と判断されて法律上の離婚事由にあたる場合、離婚理由として認められます。

裁判所に離婚が認められるかどうかは「夫婦関係が破綻しているかどうか」が決め手となるのです。
離婚が認められづらい理由である場合、相手は離婚が認められるように別居や証拠を集めるなどの行動に移っていきますので、新たに離婚理由になるような行動を取ったり本当の理由ではないことで離婚が成立してしまわないよう、慎重に行動しましょう。

原因がわかったら改善しなければいけません。改善案を提案することではなく、改善した姿を見せてアピールしていきましょう。あなたにとっては初耳でも、離婚を宣言されているということは何度も注意してきたのに治らなかった、つまり妻からの「最終警告」ということです。ここで反省し改善することができなければ、離婚を回避することは難しいでしょう。

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【全体像】3パターン別!妻から熟年離婚を宣言されている人の対策

あなたが離婚を切り出されたパターンが「同居中の妻から熟年離婚を切り出されている」「別居中の妻から熟年離婚を切り出されている」「弁護士伝いで熟年離婚を切り出されている」の内のどれかによって対策は異なります。
同棲中の妻から…高 別居中の妻から…中 弁護士伝い…低
離婚を阻止できるかどうかは、妻の離婚に対する覚悟によって大きく左右されます。
それでは次の章から詳しく解説していきます。

同居中の妻から熟年離婚を切り出されている場合の対処法

この場合、妻の離婚に対する覚悟はまだ小さい場合が多いです。直接話し合いができるため、離婚を阻止できる可能性も大いにあります。話し合いや生活態度には気を付けて、これ以上関係が悪い方向へと進まないようにすることが大切です。

別居は絶対にNG!

「妻から熟年離婚を切り出された原因を知り、改善する」でご紹介したように離婚理由が認められない場合、離婚理由を作るために多いのが別居です。別居は約3年経過から裁判所に離婚を認められやすくなってしまいます。離婚を回避するには、この時点で別居を選択することは最も避けるべきことです。

録音に注意する

話し合いでは録音に注意しましょう。相手は離婚を有利に進めるため、離婚理由となる証拠を集めようとしている可能性があります。特にモラハラやDVが離婚理由になっている場合は録音されている可能性が高いです。そこで録音について注意すべきことや知っておくべきことをご紹介します。

・話し合いでは常に冷静に、前向きに接する
話し合いでは意見が合わずに衝突してしまうことも考えられますが、カッとなっても声を荒げたり暴力を振るうことは絶対にNGです。録音されていた場合、そのデータを提出されると離婚を回避することが難しくなってしまいます。また相手の話を聞く耳を持たなかったり話し合いに積極ではない姿勢を見せるよりも、冷静で前向きな姿勢を見せることができれば、録音されていた場合でも良い印象を残すことができます。
・どんな手段で録音されたのかを確かめる
もしあなたにとって不利になるような録音データが提出されたとしても、場合によっては無効にできる可能性があります。例えばその場にいない第三者が録音を行った場合、盗聴すること自体は犯罪にはならず証拠として有効になります。しかし許可なく敷地内に立ち入ったり(住居侵入罪又は建造物侵入罪(刑法第130条前段))、家具家電の改造(器物損壊罪(刑法第261条))、そのデータを利用して脅迫する(脅迫罪(刑法第222条))など、盗聴する際に法律に触れていた場合は犯罪となり証拠として無効になる可能性があります。また暴行・脅迫によって無理矢理事実とは異なることを言わされてしまった、などの反社会的な手段による録音も証拠としては無効になります。相手から提出されたデータはどんな手段で録音されたものなのか、必ず確かめましょう。

日常生活と切り分けて話し合いの場を設ける

同居している場合、話し合いを進める上で気を付けなければいけないのが、話し合いによって更に関係が悪化してしまうことです。スムーズに話し合いを進めるためにすべき対策をご紹介します。

・日常生活と話し合いの時間は分ける
日常の中で離婚の話をしてしまうと、一緒に生活すること自体が嫌になってしまいます。普段は改善した姿を見せることに努め、話し合いの時間は別で確保しましょう。

・自宅以外で話し合う
誰の目も届かない場所よりも、外の人の目があるカフェやファミレスなどの方が感情的にならずに話し合いを進められます。話し合いがうまく進まなかったとしても、自宅に戻ることで一度気持ちを切り替えられることも利点です。しかし、外でもカラオケなどのオープンではない場所はおすすめしません。

別居中の妻から熟年離婚を切り出されている場合の対処法


この場合、妻の離婚に対する覚悟はしっかりとしています。離婚理由や原因がハッキリとあるはずです。妻が何に対して不満を抱いているのかがわかれば、離婚を阻止できる可能性はまだあります。
また向こうがすでに弁護士に相談していることも考えられますが、離婚したくないのであれば離婚を拒否し続けることは絶対です。夫婦間で話し合いがまとまらない場合、離婚調停や離婚裁判へと進んでいきますので、別居になった場合はその知識を得ていくことも大切になってきます。

話し合いや次のステップのシミュレーションをする

聞き忘れや心残りがないように話し合いの前にはシミュレーションしましょう。同居している時とは違いいつでも質問を投げかけられる状況ではないので、1回1回の話し合いは貴重なものです。また話し合いの場も協議や調停へと進んでいきますので、その場に合わせてシミュレーションすることが大切です。

◯夫婦間で話し合っている場合

・話し合いたいことや質問事項
・自分がどこを改善しどう変わったのか
・これから更にどうしていくのか

◯離婚調停に進む場合

・調停委員の進行を妨げない
離婚調停では相手と直接話すことはなく、調停委員と話していきます。つまり調停委員には良い印象を抱いてもらうことが大切です。聞かれていないことを話したり質問攻めにして進行を妨げないよう注意しましょう。
・メモを取る
離婚調停は複数回行われることが多いので、次回に生かせるようメモを取りましょう。

◯離婚裁判に進む場合

・本人尋問の流れを知り、緊張をほぐす
緊張を少しでもなくすために本人尋問の流れを知っておきましょう。
本人尋問の前には陳述書(本人の言い分をまとめた書類)を提出します。事前の書類の準備や確認は入念に行いましょう。
・挑発に乗らず、冷静に話す
プライドを傷つけるような発言・質問などを言われる可能性がありますが、落ち着いて、堂々と答えましょう。裁判官の方へ向かって真実を述べることができれば大丈夫です。

別居中の連絡の取り方に気を付ける

早く話を進めたいからといってむやみに連絡したり、反対に放置してはいけません。妻が別居を選択したということは、常日頃から離婚を考えるということに疲れてしまったのかもしれません。妻の気持ちが落ち着けば、良い返事が返ってくることも考えられます。別居中は相手の気持ちを察しながら連絡を取ることが大切です。

・妻からの連絡には必ず返す
別居中の妻からの連絡には必ず返しましょう。妻からの連絡を無視してしまうと、夫婦関係の破綻に賛同していると捉えられてしまいます。あくまでもこちらは関係を修復しようとしているということを見せていかなければいけないので、連絡は早めに返していきましょう。

弁護士を通じて熟年離婚を切り出されている場合

弁護士に相談する

相手が弁護士をつけている場合、こちらも弁護士はつけるべきです。相手が弁護士を付けているかどうかは「受任通知」などで知ることができます。受任通知とは、弁護士が依頼者の代理人となったときに紛争の相手方に対して依頼者に弁護士がついたことを知らせるための書面です。基本的には郵送で届きますが、電話や依頼者ごしに伝えられることもあります。
弁護士をつけない場合、離婚調停などではプロである弁護士を相手に1人で戦うことになってしまいます。調停には親族でも同席はできず、精神的なダメージが大きくなることが予想されます。専門知識や経験が豊富な弁護士に依頼すれば、不利になりづらくなり精神的にも助けられますので、相手が弁護士に依頼していることがわかったらこちらも弁護士に依頼するようにしましょう。

相手の弁護士からの連絡には必ず返す

相手の弁護士からの受任通知や連絡には必ず返しましょう。連絡を無視すると交渉する気がないと捉えられてしまい、離婚の話が進んでしまう可能性があります。受任通知には期限が記載されていますが、絶対に守らないといけないというわけではありません。間に合わない場合はその旨を伝えて期限を延長してもらうこともできますので、慌てずしっかりと考えた上で返事をしましょう。内容によっては個人では難しい場合も考えられますので、その場合は弁護士に相談してください。

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離婚を阻止したあとは…夫婦仲を取り戻そう!

夫婦間の会話を増やす

夫婦と言っても1人の人間。価値観は違って当然ということを大前提にコミュニケーションを取りましょう。コミュニケーションを取ることは相手を理解するために最も必要なことです。
また会話自体に嫌悪感を抱かないためにも、相手を褒めること、「~しないで」ではなく「~できる?」と言葉を変換するなど、思いやりのある言葉遣いをしていきましょう。
毎週何曜日は不満や悩みをさらけ出す日、と日時を決めることも良いかもしれません。

2人の思い出を振り返る

2人共通の思い出を振り返ることは仲を深めるためにとても効果的です。出会ってから経験した苦楽は2人だけが共感できる事柄です。思い出を振り返ることで、苦楽を共に乗り越えたことも思い出されますが、お互いが忘れていた部分を思い出せたりと再発見もあります。幸せだった出来事を2度味わえるかもしれません。
特に喧嘩の後などはモヤモヤとした気持ちが残ってしまいがちですので、思い出を振り返るようにしましょう。

共通の趣味を始める

夫婦関係が悪くなってしまう人の多くに、共通の趣味がないというのがあります。共通の趣味があれば会話のネタにもなりますし、同じ悩みを持って切磋琢磨することもできます。どんどん新しいことに挑戦して、一緒に楽しめる趣味を探してください。
また共通の趣味ができなかったとしても、2人が好きな食べ物を一緒に食べたり、好きな映画を一緒に観たりと同じものを共有する時間を過ごすことが大切です。

感謝や愛は伝え合う

今までは恥ずかしくて言えなくなっていたかもしれませんが、せっかく離婚をやめる決意をしてくれたのですから、想いは必ず伝えてください。言われて嫌な気持ちはしませんし、そんなあなたの姿を見たら良い印象を持ってくれるはずです。

夫婦それぞれ相談できる相手を持つ

相談者はお互いを理解している共通の友人が良いような気がしてしまいますが、別の人が良いです。
共通の人に相談してしまうと、その人の気持ち次第でどちらかの肩を持ってしまいがちです。また話が食い違って新たな争いごとを生みかねません。そうならないためにも、夫婦それぞれ別の人に相談しましょう。

離婚になっても…幸せに暮らす方法

婚姻費用や財産分与について事前に学び、計画的な離婚をする

離婚をしたくなくても、離婚に対しての知識は前もって得ておきましょう。無知の状態で離婚になってしまうと、準備が足りず精神的にも疲れてしまいます。次はどんな調停へと進むのかなど先のことを知っておくことで不安を減らすこともできます。その点では弁護士へと相談することで減る負担は大いにあるでしょう。

友人と会う、打ち込める趣味を持つ

熟年離婚をしたことは言いづらいことかもしれませんが、信頼している友人には打ち明けるべきです。離婚後すぐは1人でいることは避けて、すべてを理解してくれる人と時間を過ごすようにしてください。また趣味に打ち込むことも良いです。1人の時間を前向きに捉えて有意義な時間にしていきましょう。

少しずつ、1人の時間を増やす

時間が経ってきたら、少しずつ1人の時間も増やしていきましょう。寂しさを埋めるために友人との予定を入れることは決して悪いことではありませんが、急に1人になった時に寂しさを感じやすくなってしまいます。最初は1人映画など人のいる場所へ外出するのが良いです。

新しい恋愛も視野に入れる

何歳になっても新しい恋愛を諦める必要はありません。熟年離婚は年々増えていますので、あなたと同じ境遇で1人を選択した方などもいます。もう恋愛はしないと決めつけることはせずに、恋愛をラフに考えてみることも良いかもしれません。

まとめ

離婚を阻止するには効率的な話し合いと、専門家の力が必要!

離婚を阻止するには、一回一回の話し合いで準備してきた意見や証拠を提示して納得のできる話し合いをすることが大切です。話し合いを進める上で悩んでしまったときは1人で解決しようとせずに、専門家である弁護士に相談することをおすすめします。

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トラブルを無事解決できることは、新しい生活をスタートさせる一区切りになることは間違いありません。

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