【不倫の慰謝料請求】成功率が高い弁護士事務所を探す方法はある?
「不倫の慰謝料請求のことで弁護士に依頼するなら、成功率が高い弁護士に頼みたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。
また、「不倫の慰謝料請求をしたら成功率はどのくらいなのか」と知りたい方もいらっしゃると思います。
決して安くはない弁護士費用を支払って慰謝料請求を行いますので、「失敗したくない」「必ず成功したい」と思う気持ちは当然です。
このページでは、不倫慰謝料請求の成功率や、成功率以外で弁護士を探す際の判断材料などを解説していきます。
目次
不倫の慰謝料請求の成功率は確認できない
慰謝料請求の成功率ですが、インターネット等で調べても掲載されていません。
弁護士には「弁護士等の業務広告に関する規程」という広告表示に関するルールがあり、その中で以下のように定められていることが理由です。
第四条 弁護士等は、次に掲げる事項を表示した広告をすることができない。
一 訴訟の勝訴率
示談交渉の成功率や裁判での勝訴率をホームページ等に掲載することは、弁護士の広告規程に違反する行為となります。
そのため、不倫の慰謝料請求の成功率を確認することはできません。
弁護士事務所だけではなく、弁護士のポータルサイトも同様です。
つまり、不倫の慰謝料請求の成功率が高い弁護士を探して依頼することはできないとご認識ください。
慰謝料請求の成功率が高い弁護士が優れているとは限らない
勝訴率や成功率の掲載が禁止されているのは、成功率を掲載することで依頼する方に誤解を与える可能性があることが理由です。
「これまでの成功率100%」と書かれていたら、「この弁護士に依頼すれば必ず不倫の慰謝料を獲得できる」と思ってしまいますよね。しかし、不倫の慰謝料請求のような損害賠償請求の示談交渉や裁判において「必ず成功できる」と断言できるケースはありません。
また、A弁護士は成功率90%、B弁護士は成功率70%と記載されていたら、「A弁護士の方が優秀だ」も思ってしまうでしょう。
しかし、成功率は、慰謝料請求に成功しそうなご依頼だけを受けて、難しそうなご依頼をお断りしていれば高くなる可能性が高いです。この場合、「成功率が高いから優秀だ」というのではなく「成功率を上げるために仕事を選んでいる」となります。
つまり、複数の弁護士の慰謝料請求の成功率を比較しても、成功率が高い弁護士の方が優れているとは言えないのです。
もっと言えば、「成功」という言葉には曖昧な部分があり、「慰謝料を獲得できれば成功」と思う方もいれば、「慰謝料を獲得できても希望金額以下なら失敗」と思う方もいるでしょう。
このように成功率を掲載することで、依頼者の方が誤解をして誤った判断をする可能性があるため、勝訴率や成功率の記載が禁止されています。
慰謝料請求の成功率の代わりとなる判断材料
弁護士は慰謝料請求の成功率を公表することはできませんが、以下の情報であれば、公表が認められています。
成功率で弁護士を探すことを考えていた方は、こちらをご参考ください。
得意分野
Webサイトなどで得意分野を確認してみましょう。
法律分野は幅広く、一人の弁護士がすべての分野でたくさんの相談・依頼を受けることは難しいため、多くの弁護士は注力する分野を絞って活動をしています。
そのため、不倫の慰謝料請求や夫婦問題に注力している弁護士もおり、得意分野としてホームページなどに記載しています。
また、自身の得意分野に特化した専門サイトを立ち上げている弁護士も多いです。
不倫の慰謝料請求を得意とする弁護士を探す際は、「得意分野として記載されている」「不倫の慰謝料請求に特化したWebサイトがある」という2点をご確認ください。
実績(相談件数・経歴)
勝訴率や成功率を掲載することはできませんが、相談実績や解決件数、弁護士歴を記載することは可能です。
実績数が多い、キャリアが長いということは、様々なケースの不倫の慰謝料請求に対応してきた可能性があり、あなたのケースでも適切な解決策を知っているかもしれません。
実績が多い、キャリアが長い方が良いとまでは言えませんが、弁護士を探す際の参考の一つにはなるでしょう。
顧客満足度
「顧客満足度90%」といったように、解決後に依頼者の方からアンケートをとって顧客満足度を掲載している弁護士事務所もあります。
このような数値も弁護士選びの判断材料の一つになるでしょう。
ただし、顧客満足度の集計方法は弁護士事務所ごとに異なる可能性があり、「顧客満足が高い弁護士の方が優れている」とは限りません。
また、不倫の慰謝料請求における顧客満足度ではなく、全ての法律トラブルでの顧客満足度が掲載されていることもあり得ますので、あくまでも一つの参考として確認するようにしましょう。
不倫慰謝料請求の成功率を高めるためにできること
「失敗したくない」という思いから、慰謝料請求の成功率を調べていた方もいるでしょう。
そのような方に向けて、慰謝料請求の成功率を高めるために自分でできることもお伝えします。
・不倫の証拠を入手する
・弁護士に依頼して慰謝料請求を行う
この2つが大切です。
まず、不倫の証拠はホテルに出入りする瞬間の写真、肉体関係がわかるLINEのやり取りなどが当てはまります。
証拠があると配偶者や不倫相手は不倫を否定できなくなり、慰謝料の支払いが認められる可能性が高まるでしょう。
また、弁護士への依頼ですが、法律トラブルの交渉は、当事者同士で行う場合と弁護士を通じて行う場合では相手方の対応が変わることが多いと言われています。
当事者間での交渉の際は相手方が強気で支払いを拒否しても、弁護士から慰謝料請求されると相手が危機感を抱き、態度をコロっと変えて慰謝料の支払いを認めることが多いのです。
また、弁護士に依頼して慰謝料請求を行えば、相場の慰謝料を獲得できる見込みも高まります。
不倫の慰謝料請求の失敗を防ぐためにはこの2つのことを大切にしてください。
不倫の証拠、弁護士に依頼するメリットについてはそれぞれ下記の記事で詳しく解説していますので、こちらもご参考ください。
まとめ
不倫の慰謝料請求の成功率や、成功率の代わりとなる判断材料などを解説してきました。
最後に、この記事でお伝えしたことをおさらいしましょう。
・慰謝料請求の成功率の掲載は禁止されている
・成功率が高い弁護士の方が優秀とは限らない
・得意分野や相談件数などの実績が判断材料になる
・成功率を高めるなら証拠と弁護士への依頼が大切
弁護士を選ぶ際は、ホームページなどを確認することはもちろんですが、弁護士の無料相談を利用し、実際に弁護士と話してみることが大事です。
複数の弁護士事務所の無料相談を利用し、一番任せたいと思った弁護士に依頼するのも良いでしょう。
弁護士法人AOでも不倫慰謝料の無料相談を実施しています。
電話やメールから問い合わせ可能ですので、不倫の慰謝料請求で弁護士を探している方はお気軽にご利用ください。
あなたの「かかりつけ弁護士」でありたい
ご相談は当メディア運営の弁護士法人AOへ!
ご相談したい方はこちら