「夫婦の危機」に陥る状況13パターン!乗り越える方法とは?
夫婦というのは、今まで異なる環境で育ってきた他人同士が、お互いをパートナーと決め、生涯寄り添うことを婚姻によって誓うといった関係性です。しかし、一緒に過ごす期間が長いがために、夫婦の危機を感じるタイミングがあってもおかしくはありませんよね。
お互いまったく異なる環境で育ってきているのだから、価値観がすべて同じになるわけがありません。お互いに譲歩する気持ち、思いやりがなければ、この価値観の差を埋めることは難しいのが現実です。また、子どものことで意見が食い違うこともあれば、不倫やDVといった別の側面から夫婦に危機が訪れることもあります。
では、こうした夫婦の危機にはどのように向き合えば良いのでしょうか?
というわけで今回は、夫婦の危機に陥り得る状況と乗り越える方法について詳しく解説していきます。
「夫婦の危機」に陥り得る状況13パターン
夫婦の危機とは、夫婦関係を継続するのが非常に困難な状況になったり、不安を感じていたりする状態を指します。具体的には、以下の13パターンが該当しているため、ぜひ参考にしてみてください。類似した状況にあるという方は危機感を持って行動すべきです。
①不倫や浮気が発覚した
夫婦の一方、もしくは双方において、不倫や浮気が発覚した場合、夫婦の危機に陥り得る状況です。不倫・浮気といった問題をしっかりと清算しきれていない状況、または相手と話し合うことすらできていない状況が継続しているのは、夫婦にとって非常に危険な状態です。放置するのではなく、なんらかの対策を講じなければなりません。
②嘘や隠し事が発覚した
夫婦間において、嘘や隠し事をしてはいけないといった法的なルールはありません。
しかし、嘘や隠し事というのは、相手との信頼関係に関わる大きな問題です。嘘や隠し事が発覚した状態というのは、相手次第では離婚を切り出される危険もあるため、まさに夫婦の危機に陥り得る状況です。
③家庭の経済状況が厳しい
家庭の経済状況というのは、夫婦関係を継続する上で非常に重大な問題です。
なにかしらの事情で現在の収入で生活が成り立っていない、借金に頼り切っている、といった経済状況の場合、夫婦関係そのものを見直さなければならないケースも想定されます。
④コミュニケーションが不足している
夫婦間の会話がほとんどないといった、コミュニケーション不足も夫婦の危機に陥り得る状況です。日頃から会話が少ないと感じているのであれば、相手も同じように感じている可能性が高いですし、離婚を切り出されることがあってもおかしくはありません。
⑤価値観が合わない
夫婦間の価値観は無理に合わせるものではないものの、まったく合わないというのは生活に支障が生じることになります。また、どちらかが常に妥協しているといったように、負担が一方に偏っている場合も非常に危険です。特に、金銭感覚や生き方といった面で価値観が合わない場合、夫婦関係を継続する上で大きな障害となってきます。
⑥セックスレスが続いている
長期間セックスレスが続いている場合、夫婦の危機に陥り得る状況に該当します。
双方が望んでいないなら問題ありませんが、どちらかが望んでいて、一方がそれを拒否し続けているといった場合、良好な夫婦関係を継続するには困難を伴うことになります。
⑦パートナーの家族と対立している
結婚というのは、当人同士だけの問題ではなく、いわば家と家が結びつくといった側面もあります。結婚をすればパートナーの両親とは、義父母といった関係性になりますよね。
しかし、相手の両親や親戚と良好な関係がないどころか、なにかしらの原因で対立している場合、その歪みがきっかけとなって夫婦の危機に陥り得る状況と言えます。
⑧健康上の問題を抱えている
健康上の問題を抱えている場合も、夫婦の危機に陥り得る状況と言えます。
身体的な部分であれば期間経過によって治癒し、改善されることにもなりますが、心の病気の場合は単に期間経過で改善しないこともあり、夫婦関係そのものに支障をきたすケースが存在します。
⑨仕事のストレスを抱えている
仕事のストレスをうまく発散できていれば良いのですが、そうでなく家庭に持ち込んでいる場合、相手に多大な負担をかけている可能性があります。夫婦なのだから仕事上のストレスも共有して当たり前、といった考えは非常に危険です。
⑩子どもの教育方針について対立している
子どもの教育方針で対立している場合、離婚といった夫婦の危機に陥り得る可能性があります。本来、子どもの存在というのは争いの種になるべきではありません。
しかし、どちらも真剣に子どもと向き合うあまり、自身の教育方針を押し付けてしまい、夫婦関係の溝となる危険があります。子どもの教育方針については、自身が育ってきた環境に大きく作用されるため、価値観が合わないといった部分と類似しています。
⑪事情があって別居している
単身赴任といった仕事の関係や、親の介護などといった事情があって別居している場合、夫婦間の関係性が薄れていき、夫婦の危機へと発展し得る可能性があります。
電話やメールといった手段で日頃からコミュニケーションを取ることが大切です。
⑫パートナーから精神的・物理的に虐待を受けている
パートナーから精神的・物理的な虐待を受けている場合は、離婚すら視野に入れるべき深刻な事態です。いわゆる「モラハラ」や「DV」と呼ばれる状態です。
しかし、モラハラやDVを日頃から受けている方は、「自分が悪いから仕方ない…」といった精神状態になっていることが多く、深刻な状況に気付けていないケースも多々あります。
少しでもモラハラやDVに心当たりがある方は、早急に専門家に相談すべきです。
⑬パートナーが依存症を抱えている
パートナーが依存症を抱えている場合、夫婦の危機に陥り得る危険があります。
たとえば、過度な趣味への浪費、ギャンブルや飲酒への依存、宗教への異常なのめりこみというのは、夫婦関係を継続する上で非常に危険な状態と言えます。
「夫婦の危機」を乗り越える方法7つ
では、夫婦の危機はどのようにすれば乗り越えることができるのでしょうか?
夫婦間の問題というのはまさにケースバイケースであるため、個々の状況に応じて取るべき方法は異なるものの、以下では夫婦関係を修復するための一般的な方法をご紹介します。
①夫婦で問題についての話し合いをする
夫婦で障害となっている問題についての話し合いをすることで、夫婦の危機を乗り越えられる可能性があります。お互いの気持ちや考えを伝える機会を設け、二人で解決方法を考えてみましょう。
②家族にも参加してもらい問題解決に向けて話し合いをする
夫婦間での話し合いが上手くいかない場合は、お互いの両親なども含め家族全体で問題解決に向けて話し合いをするのも有効な手段です。二人で意見を出し合うより、多くの意見が出ることになるため、まったく違った発想から解決へと繋がることもあります。
③カウンセラーやセラピストを頼る
カウンセラーやセラピストを頼るのも、夫婦の危機を乗り越えるきっかけになってくれる場合があります。夫婦問題に詳しい第三者に相談することで、第三者目線からの意見をもらうことができます。セミナーなどを受講してみるのも良いでしょう。
④定期的に夫婦の時間を作る
定期的に夫婦の時間を作ることで、夫婦の危機を乗り越えられる可能性があります。
たとえば、共通の趣味を作ってみたり、デートや旅行をしてみたりといったように、夫婦でコミュニケーションを取れる時間を定期的に設けてみると良いでしょう。
⑤お互いの価値観を尊重する
お互いの価値観を尊重する気持ちを忘れてはいないでしょうか?
結婚した当時は、おそらく相手の価値観を尊重していこうといった気持ちは少なからずあったはずです。しかし、長年の結婚生活でこうした気持ちが薄れてしまっている可能性は非常に高いです。まったく違う価値観に無理に合わせる必要はないにしても、相手の価値観について理解しようと努力することは、夫婦の危機を乗り越える上で非常に重要です。
⑥過去の良い思い出を振り返る
過去の良い思い出を振り返ることで、夫婦の危機を乗り越えるきっかけを掴める場合があります。良い関係性が築けていたときのことを振り返り、過去と現在における相手への接し方についての違いを考え直してみましょう。
⑦法的に解決する
もし、障害となっているのが不倫・浮気といった問題であれば、法的に解決するという方法があります。慰謝料を請求するなどして、金銭的に解決することで障害と取り払いましょう。
その他にも、不倫相手と二度と会わないといった誓約書を作成することで、再発防止に講じておくとさらに安心することができます。弁護士といった専門家に相談し、法的に解決することができないか模索してみるのも非常に有効です。
夫婦の危機を乗り越えた体験談3つ
では実際に夫婦の危機を乗り越えたケースについても見ていきましょう。
今回は、3つの体験談をまとめてみたので是非参考にしてみてください。
case1:一旦距離を置いたことで気持ちを再確認できた
私が夫婦の危機を乗り越えたきっかけになったのは、一旦距離を置いたことです。
当時、私は非常に不安定な精神状態になっていました。SNSで夫と見知らぬ女性の親密な写真を見つけてしまったのです。夫に問い詰めるとすぐに認め、謝罪もされたのですが、あまりにショックが大きかったのか、悲しみや怒りの感情が収まってくれませんでした。
せめて子どもの前では笑顔で振舞えるようになるまで、仕事は実家から通うことにしました。その間、夫ははじめて子どもの面倒を見ながら家事をすることの大変さに気付いてくれたようで、感謝の気持ちと今後どう向き合っていくのか、そして家事や育児にも貢献していくので帰ってきてほしい、と懇願されました。私も実際に実家に戻ってみて、やっぱり夫のことが大切だという気持ちを再確認することができました。今は夫の配慮によってこれまでより夫婦や家族の時間が増えましたし、夫婦関係は徐々に良好になっていきました。
case2:誠実に向き合い続けることでより強固な関係になった
私は夫とはもう離婚しようと考えていました。その原因となったのは、夫の職場不倫です。
不倫発覚後、私はすぐに弁護士に依頼し、相手女性に対して慰謝料請求をし、誓約書を作成した上で穏便に済ますことにしたため、夫の職場内では一切話題にならずに終わりました。
そのため、解決後も夫と相手女性が同じ職場で顔を毎日のように合わせていると考えるとストレスでしかありませんでした。また、ちょっとしたきっかけで当時の心境がフラッシュバックされ、精神的に不安定な時間が増え、もう離婚しようと考えていたのです。
そんな中、夫は突如として泣いたり怒ったりする私に対し、誠実な態度で向き合ってくれました。何度も謝罪や反省の言葉を伝えてくれ、カウンセラーをつけてくれたり、友人と気分転換する機会を設けてくれたり、私をサポートし続けてくれました。最終的には、転職によって職場を変え、私の不安要素を取り除いてくれました。このような夫の誠実な対応に少しずつ信頼を取り戻せたため、もう一度やり直してみようと考えられるようになりました。
case3:適切な対処により再び信頼関係を築くことができた
私と妻はとある婚活サイトで知り合い、結婚するに至りました。そのため過去の妻をほとんど知りませんし、交際期間も短かったため、妻がこれまでどんな人生を送っていたかを知るすべがありませんでした。結婚後、しばらくしてから妻が独身時代から借金を抱えていたことが発覚しました。妻は借金が膨れ上がった経緯について説明してくれたものの、とても私が納得できる内容ではありませんでした。二人で話し合う中で、妻の収入についても私が管理することを承諾したため、今後は二人で節約と収入増加のため努力しようと近い、無事に借金を完済することができました。今では、借金完済のためにお互い努力した期間が支えとなって、何があっても二人なら乗り越えられる気がしています。それ以降は、隠し事はせず、なんでも話し合える関係になったのも非常に良かったです。
離婚を考えた方が良いケースも…
これまで、夫婦の危機を乗り越える方法について見てきましたが、中には離婚を考えた方が良いケースも存在します。たとえば、夫婦の危機を乗り越える上で相手が非協力的であれば、どれだけ努力しても報われる可能性が低いのは言うまでもありません。また、モラハラやDVを受けている場合も、問題を解決するのが難しいのが現実です。
そういった場合は、離婚も視野に入れた上で話し合いを進めていくべきです。
理想と現実は異なるといってしまっては非常に酷ですが、相手がいる問題である以上、すべてが自身の想い通りになるわけではありません。
まとめ
夫婦の危機に陥りそうになった場合、陥ってしまった場合は、話し合いやお互いの努力で相手と今まで以上に向き合うことが大切です。話し合いを繰り返すことや、向き合い続けたことがきっかけとなって、今までより強固な夫婦関係を築けることもあるでしょう。
しかし、不倫やモラハラ、DVなどのように一方に非がある問題の場合は、慰謝料請求や離婚といった法的な手段を用いた方法で解決するのがおすすめです。そのためにも、まずは弁護士といった専門家に相談してみるのが良いでしょう。弁護士であれば、現在の状況を伝えることで法的なフィルターを通したアドバイスをもらうことができます。
弁護士への相談は、今後あなたの行動方針を決める上でも大きなヒントとなってくれるため、まずは無料相談をうまく活用してみてくださいね。
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