不倫で脅迫されてしまったら?できるだけ自力で解決する方法を解説!

「家族や職場に不倫をバラしてやる!」
「○万円支払わないと、別れないから!」

上記のように、不倫をバラすと言われたり、金銭を要求されたり、別れてもらえなかったりと、不倫における脅迫は人によって様々であり、どう対処すべきか悩みますよね。下手に動いて、無駄に被害を広げたくもありません。

不倫による脅迫のほとんどは「心から相手を苦しませてやりたい」と思っているわけではなく、自分の思い通りにならないことが不満で「脅迫」という行動を取っています。要望を上手く聞き、相手が納得のいく対応をすることができれば、スムーズな解決も見込めるのです。

よって、この記事では、できるだけ不倫の事実がバレずに当事者間で円満に解決できるよう、脅迫への対処法をご紹介します。しかし、中には恨みなどから脅迫をしている人もいますので、命の危険があるなどの場合は1人で対処しようとせず、すぐに警察に相談してください。

脅迫されているとき、知るべきこと


あなたが不倫関係で脅迫されているとき、してはいけないことや注意すべきことがあります。
まずは以下の情報を頭に入れた上で、解決を目指していきましょう。

相手からの連絡を無視しない

脅迫されているとき、相手からの連絡を無視してはいけません。

例えば相手から「不倫していることをバラす」などの連絡が来ているとき、無視している間に晒されてしまう可能性があります。まだ考えがまとまっていなかったとしても「考えさせて」「何日に連絡する」など、対応する気があることは相手に示しておきましょう。

返信しているにも関わらず、あまりにも連絡が頻繁に来るなどの場合は、早めに弁護士や警察に相談してください。

職場に不倫をバラされても、解雇にはならない

職場に不倫をバラされたとしても、それだけで解雇になるということはまずありませんので、焦って相手の条件を受け入れてしまわないようにしましょう。言われるがままに条件を受け入れると損をしてしまう可能性がありますので、まずは話し合いを行いましょう。

社内不倫の場合は、職場によって然るべき措置が取られることもあります。

晒されそうなものは消しておく

LINE上にある写真やSNS上の写真など、相手に晒される可能性のあるものは強迫に対する防御として消しておきましょう。特に顔写真や行為中の写真がある場合は注意してください。
既に相手が保存している可能性はありますが、少しでも被害の可能性を抑えておくことが大切です。

脅迫は証拠として保存しておく

脅迫は、録音やスクリーンショットをするなどして、必ず証拠として保存しておきましょう。
今後、慰謝料請求や警察に相談する際に必要になります。

録音の場合、録音していることが相手にバレないように注意してください。バレて逆上され、脅迫内容を実行してしまう可能性が考えられます。よって、無理は禁物です。

スクリーンショットの場合、どのような流れで脅迫されたのかがわかるよう、脅迫された部分だけでなく前後のやりとりも保存してください。加工を疑われないよう、画面収録でやりとりをスクロールして保存することをおすすめします。

まずは自力で!脅迫を阻止するための対処法


不倫していることがバレないためにも、脅迫を大事にはしたくありませんよね。
そこで、まずは自力で脅迫を阻止するための対処法をご紹介します。

脅迫をしてくるということは、相手は少なくとも興奮状態にあります。よって、あなたは常に冷静に対応することを心がけてください。例えあなたが有利な状況であったとしても、強い口調で言い放ったりしては、相手を刺激してしまう可能性があります。これ以上、余計な怒りや恨みを生まないためにも、誠実な対応を心がけてください。

脅迫の目的を知り、要望に応える

相手が脅迫をしてくるのは、何かに納得できていないからです。
そこでまずは、なぜ相手が脅迫しているのか、目的を知りましょう。
目的によっては、あなたの対応次第で案外スムーズに脅迫を阻止できる可能性があります。

脅迫の目的には、主に以下があります。

●別れたくない
相手が別れたくないと言っている場合、別れないという選択肢を取ることは難しいですよね。

そのようなときは、手切れ金を提示してみたり、別れたい理由を正直にしっかりと伝えること、話し合うことで解決できる可能性があります。

ほとんどの場合、あなたに好意があって別れたくないと言っているのですから、それが恨みに変わらないよう、口調などには十分に気を付けながら、円満な解決を目指しましょう。

●金銭が欲しい
「○万円支払わなければ不倫の事実をバラす」というような脅しは、恐喝罪(恐喝未遂罪)にあたる可能性があります。証拠に残すことができれば、相手に慰謝料請求したり、警察に動いてもらえる可能性があります。

支払いたくない場合、「支払わない!」と拒否してしまうと相手を刺激する可能性がありますので、「方法を考える」「少し待ってほしい」というような返答をして、あくまでも対応する気があることを伝えてください。その間に弁護士や警察に相談し、対応を考えましょう。

また、あなたさえ良ければ、そのまま示談として支払ってしまってもかまいません。ただし、要求された額を支払ったにも関わらず不倫をバラされてしまっては元も子もありませんので、必ず示談書や誓約書を作成しましょう。「今後不倫をバラした場合、○万円支払う」などの約束を記しておくことで、支払い後に危害を加えられてしまったとしても、書類の通りのペナルティを科すことができます。

【示談書や誓約書に記述すべき項目】
・支払った金額
・不倫の事実を口外しないこと
・不倫の事実を口外した場合、どうするか(慰謝料を○万円支払う、など)

●危害を加えたい
あなただけが幸せな生活に戻るのが許せなかったり、恨みから、何かしらの危害を加えて社会的地位を脅かしたいと考えていることが考えられます。

この場合、まずはあなた自身に非がなかったかをもう一度思い返してみてください。
別れ話のとき、ひどい言い方をして一方的に突き放してしまったり、何か誠実ではない対応を取ってしまいませんでしたか?思い当たる行動があれば、必ず素直に謝罪しましょう。
反省している様子を見て、脅迫をやめてくれる可能性は大いにあります。

あなたに思い当たることがないという場合、次でご紹介する方法をお試しください。

相手にとっても損であることを説明する

脅迫をされたら「脅迫罪にあたること」や「不倫を晒されたら、こちらも慰謝料請求や損害賠償請求をする」ということを伝えましょう。不倫相手にとっても損になるということがわかれば、脅迫をやめてくれたり、示談に持ち込むことができるかもしれません。

●脅迫の慰謝料額の相場はおおよそ数万円~100万円!
脅迫の慰謝料額は内容によって様々ですが、主に数万円~100万円になることが多いです。必要に応じて金額を伝えてみましょう。

バラされる前に不倫を自白してしまう

不倫相手によって不倫をバラされてしまう前に、あなたから配偶者に不倫を自白することも1つの手です。なによりも、他人(不倫相手)から突然不倫の事実を伝えられるよりも、本人(あなた)から聞く方が配偶者のショックを抑えることができます。

しかし、あなたが自ら配偶者に自白したことが不倫相手に知られれば、不倫相手の脅迫がヒートアップしてしまう可能性もあります。よって、不倫相手には自白したことを伝えず、配偶者にも協力してもらい、あたかも不倫相手が配偶者にバラしたかのようにして被害を抑えるなど、上手く立ち回ることも大切です。

共通の友人に間に入ってもらう

あなたが説得しても脅迫を止められない場合、共通の友人がいれば、友人に説得してもらうことをおすすめします。客観的な意見を聞くことで、落ち着きを取り戻す可能性があります。

共通の友人ではない第三者を介入させてしまうと、「味方を連れてきた」「2人から私1人が責められている」と感じさせてしまう可能性がありますので、こちらはあまりおすすめできません。

自力で阻止できなかった場合の対処法


こちらがどれだけ向き合っても、一切聞く耳を持ってくれないという場合もあるでしょう。
そのようなときは、弁護士に相談して法的手段を取ったり、警察の力に頼りましょう。本気で対応しようとしている、という姿勢が相手に伝わるだけでも、脅迫を阻止できる可能性があります。

弁護士に相談する

脅迫してくる相手への連絡や対応をどうしたら良いかわからないときや、示談や慰謝料請求、損害賠償を考えているときは弁護士に相談することをおすすめします。

例えば不倫相手から金銭を要求されている場合、「示談と慰謝料請求どちらで解決すれば良いのか」「金額は妥当なのか」「そもそも支払う必要があるのか」など様々な問題があり、1人で判断することは難しいです。加えて、書類作成などの手続きも1人でしなければいけません。

弁護士に相談すれば、あなたの状況における最適解を提示してくれる他、書類作成などの手続きも一任することができます。

警察に相談する

内容にもよりますが、脅迫は犯罪にあたる可能性があります。自力での解決が難しいという場合、脅迫されていることがわかる証拠を集め、警察に相談しましょう。

ただし、警察に被害届を提出すると、自宅や会社に現場検証に来る可能性もあり、結果的に配偶者や会社に不倫の事実がバレてしまう可能性があります。よって、警察に相談するのは「不倫の事実がバレても問題ない方」「殺してやる!などと脅され、命に危険がある方」が適していると言えます。

まとめ

不倫関係で脅迫されてしまったら、まずは自力での解決を目指しましょう。
自力で解決することができれば、おおごとにならず、不倫がバレることも防ぐことができます。

自力でも解決できなかった場合は、警察や弁護士などの力を借りましょう。
いくら不倫をしてしまったからといって、脅迫されて良いということはありません。
不倫とは全く別の問題ですので、脅迫は脅迫で対処していきましょう。

相手は感情が高ぶっていることが考えられますので、いかなるときも、あなたは冷静に対応してください。

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