【慰謝料請求の弁護士費用30例】獲得した不倫慰謝料別で費用は変わる
不倫の慰謝料請求を弁護士に相談することを考えた時に気になるのが弁護士費用。ほとんどの方が弁護士への依頼は初めてで、いくらかかるのかピンと来ないと思います。
実は不倫慰謝料の弁護士費用は、獲得できた慰謝料の金額で変わる弁護士事務所がほとんどです。そのため、料金体系は紹介されていても、実際にいくらかかるのかはあまり紹介されていません。
そこで、この記事では獲得した慰謝料額別に具体的な弁護士費用を紹介。
3パターンの料金体系を例に、弁護士費用を30例お伝えしていきます。
目次
不倫慰謝料100万円を獲得したら弁護士費用は25万円〜50万円
弁護士を通じて不倫の慰謝料請求を行い、慰謝料100万円を獲得した場合にかかる弁護士費用は25万円〜50万円の間になることが多いです。
20万円以上の金額幅がありますが、これは弁護士事務所によって弁護士費用の料金体系は異なるためです。
不倫の慰謝料請求の弁護士費用は、弁護士事務所によってかかる費用がバラバラです。さらに、郵便費用等の実費も考慮すると「別途手数料がかかる」「裁判の場合は金額が変わる」など複雑なことも多いです。
そのため、「慰謝料100万円だと弁護士費用は〇〇万円」といった具体的なことは言えず、このように金額幅が出てしまいます。
「自分のケースでは弁護士費用がいくらになるか知りたい」という時は、弁護士に相談して獲得できる慰謝料の見込み金額と、見込み金額を獲得できた場合の弁護士費用を聞きましょう。
慰謝料の金額別、弁護士費用計算30例
ここからは、獲得した慰謝料の金額別に具体的な弁護士費用を紹介していきます。
ここでは以下の3パターンの料金体系を用いて紹介していきます。
料金体系 | |
A | 着手金(16万5000円)+成功報酬(22万円+獲得できた慰謝料の11%) |
B | 成功報酬(22万円+獲得できた慰謝料の17.6%) |
C | 成功報酬(獲得できた慰謝料の27.5%) |
弁護士費用
慰謝料 | A | B | C |
50万円 | 44万円 | 30万8000円 | 13万7500円 |
100万円 | 49万5000円 | 39万6000円 | 27万5000円 |
150万円 | 55万円 | 48万4000円 | 41万2500円 |
200万円 | 60万5000円 | 57万2000円 | 55万円 |
250万円 | 66万円 | 66万円 | 68万7500円 |
300万円 | 71万5000円 | 74万8000円 | 82万5000円 |
350万円 | 77万円 | 83万6000円 | 96万2500円 |
400万円 | 82万5000円 | 92万4000円 | 110万円 |
450万円 | 88万円 | 101万2000円 | 123万7500円 |
500万円 | 93万5000円 | 110万円 | 137万5000円 |
慰謝料が100万円の場合、弁護士費用はAが49万5000円、Bが39万6000円、Cが27万5000円となります。
前の章の「慰謝料100万円の場合、弁護士費用は25万円〜50万円」というのは、この金額差から紹介しています。
慰謝料額によって費用が安い料金体系が異なる
A、B、Cの弁護士費用は着手金がかかる料金体系、かからない料金体系があります。
一見すると「着手金なしのほうが安そう」とも思えますが、獲得金額別の表を見ると、獲得金額によって一番安い料金体系が異なることがわかります。
慰謝料が高額ならA、低額ならCが安い
着手金がかかるAの弁護士費用は、慰謝料が低いと3つの中で最も高額ですが、慰謝料が300万円以上になると一番低額です。
反対に、成功報酬だけのCの弁護士費用は、慰謝料が200万円未満だと3つの中で最も弁護士費用が低額ですが、250万円以上になると一番高額になります。
よって、Aは慰謝料が高額になる人向け、Cは慰謝料が低額になる可能性が高い人向けの料金体系と言えるでしょう。
慰謝料額が読めないケースならBが良いことも
Bは、3つの中で慰謝料が200万円未満のケースではAより高く、Cより安く、反対に慰謝料が300万円以上の場合はCより安くてAより高くなっています。
獲得できる慰謝料の金額が読めないケースでは、Bのように慰謝料がいくらになっても損をしない料金体系が向いているかもしれません。
慰謝料請求の弁護士費用の内訳
慰謝料請求の弁護士費用について調べる際に知っておきたい弁護士費用の内訳を紹介していきます。
不倫の慰謝料請求では、弁護士費用として主に相談料、着手金、成功報酬の3つが発生することがあります。
なお、この他に手数料(郵便切手代など)がかかることもありますが、ここでは省略いたします。
相談料:法律相談で発生する可能性がある
相談料は依頼前の法律相談で発生することがある弁護士費用で、30分5000円、60分10000円などの価格で設定されています。
ただし、不倫の慰謝料請求では、相談無料の弁護士事務所がたくさんあります。
有料相談と無料相談で相談内容に違いはありません。
そのため、慰謝料請求の費用を抑えるという面では、「どうしても依頼したい弁護士が有料相談だった」といった事情がある場合を除いて、無料相談の弁護士に相談するほうが良いでしょう。
着手金:弁護士に依頼する際に支払う
着手金は、弁護士に慰謝料請求を依頼する際に支払うお金です。
先ほどのA、B、Cの料金体系のように、着手金が発生する弁護士事務所、発生しない弁護士事務所に分かれます。
着手金がかかる弁護士事務所に依頼する場合は、着手金を支払わないと弁護士が不倫相手への慰謝料請求を開始してくれない可能性がありますのでご注意ください。
事前に着手金を準備しておき、依頼時は速やかに払うのが良いでしょう。
成功報酬:獲得した慰謝料によって金額が変わる
成功報酬は、慰謝料の獲得に成功した後にかかる費用で、慰謝料額で金額が変わる弁護士事務所がほとんどです。
支払い方法は弁護士事務所によって異なりますが、獲得した慰謝料から差し引かれる形で成功報酬を支払うことも多いです。
この支払い方法であれば、成功報酬の費用を用意する必要はありません。
慰謝料請求に弁護士費用でよくある質問
相談者の方から聞かれることが多い、慰謝料請求の弁護士費用に関する質問を紹介します。
費用が安い弁護士を見極めて依頼したほうがいい?
「弁護士費用の安さ」は、大切な判断材料の一つです。
ただし、弁護士費用の安さを重視し過ぎないほうが良いでしょう。
弁護士費用が安くても、その分、獲得できる慰謝料が低額なら、相手に与える経済的なダメージが小さくなってしまうからです。
そのため、費用だけで判断するのではなく、慰謝料の獲得見込み金額、慰謝料請求での実績、ご自身との相性などもしっかり確認して総合的に判断することをおすすめします。
弁護士費用も不倫相手に請求できる?
交渉の際に不倫相手が支払いを認めれば、慰謝料にプラスして弁護士費用も不倫相手に請求し、支払ってもらうことが可能です。
しかし、あくまで「交渉の際に不倫相手が支払いを認めれば」という条件が付き、強制的に支払わせることはできません。
実際、拒否されてしまい、依頼者の方自身で弁護士費用を支払うことが多いです。
なお、裁判で慰謝料請求を行った場合は、慰謝料支払いの判決が出た際に、慰謝料額の1割を弁護士費用分として支払ってもらうことができます。
着手金は分割払いにできる?
不倫の慰謝料請求の弁護士費用は、基本的に一括払いですが、分割払いに応じてくれる弁護士事務所も多いようです。
分割の回数などは弁護士事務所によって異なりますので、相談時に確認することをおすすめします。
まとめ
慰謝料請求の弁護士費用についてご説明しました。
獲得した不倫慰謝料の金額で弁護士費用が変わる弁護士事務所がほとんどです。
そのため、「自分の場合、弁護士費用はいくらになるか」を知りたい方は、弁護士に相談して、獲得できる慰謝料の見込みと弁護士費用を教えてもらいましょう。
また、「交渉と裁判で金額が変わる」「離婚手続きも一緒に依頼すると金額が変わる」「事務手数料が別途かかる」などの事情で費用が変わることもありますので、弁護士に相談する際は料金体系を細かく確認してください。
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