世の中には配偶者がいたとしても、浮気相手に本気になってしまう方はいます。
メディアでは芸能界の浮気沙汰を取り上げることも多いため、浮気とまったく縁がない方であっても、浮気の事実を嫌でも目にする機会があるのではないでしょうか。

「いやいや、うちの夫は帰ってくるから大丈夫。」
「うちの妻が自分以外と本気になるわけない。」

そんな風に感じている方は、少し考え方を改めたほうが良いかもしれません。
そこで今回は、配偶者と浮気相手との関係は遊びなのか、それとも本気なのか、そして、本当に気持ちが離れているとしたら、どのような対処法があるのかについて詳しく解説します。

配偶者がいても浮気相手に本気になることはある

冒頭でも触れたように、配偶者がいても浮気相手に本気になることはあります。

そもそも、配偶者がいるのだから浮気すべきではないというのは、個々の価値観や感情論ではなく、法律の世界でも定められているものです。民法では、婚姻関係以外の相手と性交渉することを「不貞行為」であるとし、慰謝料請求の対象としています。

では、なぜこういった法律があるかというと、こうした規制を設けていないと本気になってしまう方がたくさんいるからです。さらにいえば、こうした規制があるにも関わらず、現実には浮気をする方がいるという事実を、まずあなたは知らなければなりません。浮気というのは単なる息抜きだったり、興味本位の火遊びだとは限りません。結婚している相手がいたとしても、浮気相手に本気になってしまう方は現実にいるのが事実です。

夫（妻）が浮気相手に本気になってしまう要因4つ

では、なぜ配偶者が浮気相手に本気になってしまうのでしょうか？
その主な要因について、今回は4つほどご紹介します。

①夫婦関係が上手くいっていない
②家庭に配偶者の居場所がない
③浮気相手との相性が良い
④浮気相手が魅力的である

①夫婦関係が上手くいっていない

夫婦関係が上手くいっていない場合、配偶者の気持ちが離れてしまっている可能性があります。また、配偶者に対して大きな不満がある場合や、自身を支えてくれるのは浮気相手だと配偶者が感じてしまっている場合、幸せになるためにもいち早く離婚をして、浮気相手と一緒になることを考えるようになってしまうといえます。

②家庭に配偶者の居場所がない

あなたが仕事や子育てで忙しくて、家に帰っても配偶者に居場所がない、癒しがないと感じられている場合、浮気相手に本気になってしまう危険があります。特に女性の場合は、妊娠中や育児で夫のことを放置・後回しにしてしまうことも多く、居心地の悪さを感じさせてしまっているケースが多いです。となると、居心地の良さや居場所を提供してくれる、浮気相手に気持ちが移ってしまう、なんてことになりかねません。

③浮気相手との相性が良い

浮気相手と身体の相性含め、性格が似ていたり、趣味や話が合ったりといったように、浮気相手と過ごす時間に楽しさや幸福を感じている場合、本気になる可能性があります。

④浮気相手が魅力的である

浮気相手が単純に魅力的な人で、結婚相手として本当の理想であると配偶者が感じてしまっている場合、離婚をして浮気相手と結婚したほうが幸せになれるのではと思ってしまいがちです。いわゆる高嶺の花状態で、ほとんど相手にされていなければ問題ありませんが、浮気相手も本気になってしまっていると、余計に運命を感じてしまい、浮気相手との交際、そして再婚に本気になってしまうケースがあります。

夫（妻）が浮気相手に本気なのか見極める5つのシーン

では、配偶者が浮気をしている、もしくは疑わしいといった場合、浮気相手に対して本気になっているのかを見極めるきっかけとなってくれる、5つのシーンについてご紹介します。

①浮気相手と定期的に会っている
②マメに連絡を取り合っている
③お金をかけている
④あなたや子どもよりも浮気相手を優先している
⑤あなたや子どもに対して冷たい態度を取る

①浮気相手と定期的に会っている

浮気相手と定期的に会っている場合、本気になってしまっている可能性があります。
暇なときや時間に余裕があるときに会うのではなく、わざわざ浮気相手のために時間を作って、さらには定期的に会いに行っている場合は要注意です。
毎週〇曜日の〇時、隔週の週末など、配偶者が家を空ける時間帯に統一性がある場合、浮気相手と定期的に会っている可能性が非常に高くなります。

②マメに連絡を取り合っている

浮気相手と会いたいときだけ連絡をするのではなく、日頃から特に内容のない雑談などでマメに連絡をしたり、定期的に愛情表現をしたりしている場合は、本気になってしまっている可能性があります。マメな連絡、そして愛情表現というのは、言い換えれば浮気相手を大切にしている証拠です。浮気相手を都合の良い相手ではなく、本気で恋愛対象として接している可能性があるため注意が必要です。

③お金をかけている

不倫相手とのデートなどにお金をかけている場合、本気になっている可能性があります。
たとえば、高級レストランでの食事や、高価なブランドもののプレゼントなど、多くのお金を浮気相手との交際に使っていればいるほど、本気度が高い可能性が出てきます。

もし、高級レストランの領収書や、ブランドものを購入したような不審なクレジットカードの履歴が見つかった際は、証拠として保全すると共に配偶者の行動に注意を払いましょう。

④あなたや子どもよりも浮気相手を優先している

あなたや子どもよりも浮気相手を優先している場合、本気になっている可能性があります。
配偶者であるあなたや、自身の子どもよりも時間や労力、お金をかけているとなっていたら注意が必要です。もし、不明瞭なお金の使途を見つけた場合、あなたや子どもの事情や予定を蹴ってまで浮気相手に会いに行くような場合は、本気の可能性が高いと言えるでしょう。

⑤あなたや子どもに対して冷たい態度を取る

あなたや子どもに対して冷たい態度を取る場合、浮気相手に本気になっている可能性があります。たとえば、あなたや子どもと一緒にいる時間に上の空であったり、無関心であったり、さらには冷たい態度を取るようになった場合、すでに配偶者の気持ちが浮気相手に移っている可能性が高いです。子どもが小さいうちは、なかなか相手の態度にまで気が回らないものですが、少しでも心当たりがあるという方は配偶者の態度をよく観察してみましょう。

浮気相手に本気になっている夫（妻）の気持ちを取り戻すためにできること4つ

これまで配偶者の気持ちが本気なのか、そして気持ちが離れてしまう要因について見てきましたが、以下では配偶者の気持ちを取り戻すためにできることについて4つご紹介します。配偶者の浮気が事実である、または疑わしい状態ではあるものの、離婚までは考えていないという方は、以下の4つを積極的に取り入れて夫婦関係の改善を図りましょう。

①夫（妻）と向き合う時間を作る
②夫婦関係の改善をはかってみる
③魅力的な自分になれるよう努力する
④夫（妻）の一番の理解者であり続ける

①夫（妻）と向き合う時間を作る

配偶者の気持ちを取り戻したいと考えているのであれば、相手と向き合う時間を作ることが大切です。たとえば、ゆっくり話す時間を作り、お互いが日頃考えていることを意見交換するのは非常に有効です。そうして配偶者と向き合うことで、自分がパートナーとして相手の支えになれるのだということを相手に示していきましょう。

②夫婦関係の改善をはかってみる

そもそも夫婦関係が上手くいっていないという方は、関係の在り方を今一度見直すことで改善できる可能性があります。また、夫婦関係が悪化している原因さえ知ることができればいくらでも改善できるため、相手が自分に対して不満に思っている部分を聞き出すなどし、改善すべきポイントを箇条書きでも良いので洗い出すのがおすすめです。夫婦関係の改善は、配偶者の気持ちを取り戻すきっかけになってくれます。

③魅力的な自分になれるよう努力する

配偶者にとって魅力的な自分になれるよう努力することも、良好な夫婦関係を持続させるためには必要です。婚姻生活が長くなると、どうしても自分にかける時間が減ってしまいがちです。しかし、いつまでも相手にとって魅力的でいることができれば、浮気などされる心配はなくなります。また、外見を磨くだけではなく、配偶者が一緒にいて“楽しい・癒される・頼りになる”などといった、ポジティブな感情を抱いてもらえるようになれば、これからも一緒にいたいと思ってもらえるようになります。

④夫（妻）の一番の理解者であり続ける

配偶者の一番の理解者であり続けることで、人生のパートナーであると再認識させることができます。たとえば、配偶者が困っているときに一緒に悩んだり手を差し伸べたり、配偶者のダメな部分も含めて愛する包容力を見せるなどが有効です。
また、長年一緒にいる夫婦が恋愛感情を持続させるのは簡単ではありません。しかし、格好つけず自然体でいられる居心地の良さや、一番の理解者であるというポジションだけは浮気相手に譲らないという気持ちに行動が伴えば、夫婦関係もおのずと改善されていきます。

浮気相手に本気の夫（妻）との関係修復は難しいと感じたら今後のためにやるべきこと

人の気持ちというのは、すべて自分の思い通りになるものではありません。もし、配偶者が浮気相手に本気になっていると感じたら、慰謝料請求や離婚を視野に入れるべきです。
今後のためにやるべきことについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。

浮気の証拠を集めておく

配偶者が浮気相手に本気になっているのであれば、浮気の証拠を集めておきましょう。
というのも、離婚する場合もしない場合も、配偶者とその浮気相手に対して慰謝料請求をすることが可能です。しかし、浮気の証拠がないのであれば、慰謝料請求は困難となります。
離婚するのであれば、離婚後の新たな生活のため、そして、離婚まではしないのであっても浮気の証拠を集め、慰謝料請求によって浮気相手に制裁を与えましょう。

信頼できる弁護士を探しておく

配偶者が浮気相手に本気になっている場合、信頼できる弁護士を探しておくのも大切です。
特に、配偶者が浮気相手に本気なっていて離婚したいと考えている場合、すでに弁護士に相談している可能性が十分にあります。相手から離婚を申立ててくる可能性も視野に入れ、慰謝料請求や離婚条件を有利に進めるために、あらかじめ弁護士に相談しておくのがおすすめです。

昨今では、無料相談を実施している法律事務所や、自治体が実施している法律相談会等がたくさんあるため、信頼できる弁護士を探しておくのが良いでしょう。

離婚届不受理申出を提出しておく

配偶者が浮気相手に本気になっている場合、離婚を焦るあまり、勝手に離婚届を提出してしまう恐れがあります。もちろん、あなたの意思が伴わない離婚届の提出自体は無効となりますが、離婚無効を訴えるには裁判手続きを経由する必要があるため、非常に手間となってしまいます。また、勝手に離婚届を提出することは犯罪にも該当する行為です。余計なトラブルを招かないためにも、あらかじめ「離婚届不受理申出」を出しておくのが良いでしょう。

まとめ

現実には、配偶者がいたとしても浮気相手に本気になってしまうケースはあります。一時の気の迷いである可能性も十分ありますし、最終的には自身のもとへ戻ってきてくれる可能性までは否定できません。しかし、配偶者が浮気相手に入れ込むあまり、すでに気持ちを取り戻して夫婦関係を修復することが不可能な状況にまで発展してしまうケースもあります。その場合は、早めに弁護士に相談し、慰謝料請求や有利な条件で離婚できるよう手続きを進めていくことを強くおすすめします。

また、不倫の証拠集めについても、弁護士の指示を扇いでから行うようにしてください。もし、不倫の証拠集めが相手にばれてしまえば、証拠集めの難易度が格段に上がってしまうため注意が必要です。焦って軽率な行動を起こすのではなく、まずは弁護士に相談することからはじめてみましょう。