過去の浮気の慰謝料額はいくら?1年前や2年前の浮気で慰謝料請求するポイント

たとえ過去の出来事であったとしても、夫(妻)の浮気は許せないでしょうし、浮気相手に怒りを抱くことと思います。浮気は慰謝料請求で制裁を与えることができ、既に関係が終わっている過去の浮気でも慰謝料請求は可能です。慰謝料の金額は離婚の有無などによって変わり、50万円〜300万円の間になることが多いです。

このページでは、過去の浮気が発覚して慰謝料請求した際にいくらもらえるのか、過去の浮気で慰謝料請求をする際に重要となる証拠についてご説明しています。

過去の浮気で請求できる慰謝料は50万円から300万円

過去の浮気発覚後の婚姻関係 相場
離婚はしない 50万円~100万円
離婚する 100万円~300万円

過去の浮気での慰謝料請求は50万円〜300万円の間になることが多く、浮気が原因で離婚する場合、離婚しない場合で上記のように相場が分かれます。
基本的には、離婚しない場合よりも離婚する場合の方が高額の慰謝料が認められやすいです。

金額の詳細や請求する相手、請求時のポイントなどを、離婚しない場合、離婚する場合それぞれお伝えしていきます。

離婚しない時は浮気相手に50万円〜100万円

過去の浮気が発覚したけれど、離婚はせず夫婦関係を継続する場合、請求できる慰謝料は50万円〜100万円程度で、基本的に浮気相手に対して慰謝料を請求します。
慰謝料請求をしても夫婦間で金銭が移動するだけで経済的な利益を得られないため、離婚しないケースでは夫(妻)には慰謝料請求は行わないのが一般的です。

慰謝料を請求する際は浮気相手の氏名や住所、連絡先などの情報が必要となりますので、夫(妻)から情報を聞き出しましょう。
住所、連絡先がわからなくても、浮気相手のFacebookやInstagramのアカウントがわかれば、それを足掛かりに請求できることもあります。

ただし、過去の浮気のため、夫(妻)が連絡先を既に消去していることもあり、個人情報が不明の場合は、慰謝料請求ができない可能性もあります。

離婚する時は配偶者または浮気相手に100万円〜300万円

過去の浮気が原因で離婚することになったら100万円〜300万円程度の慰謝料を請求可能です。
金額幅がありますが、婚姻年数や浮気の詳細(年月など)によって慰謝料の金額が変わります。

また、離婚する場合は、夫(妻)、浮気相手のどちらにも慰謝料請求が可能です。
例えば、浮気相手を許せないなら浮気相手への慰謝料請求が良いですし、浮気相手の連絡先がわからず請求できないなら、夫(妻)に慰謝料請求をするのが良いでしょう。
夫(妻)と浮気相手の両方に慰謝料請求をしても、獲得できる慰謝料の総額はほとんど変わらず、1人あたりに請求できる慰謝料の金額が少なくなります。
そのため、夫(妻)または浮気相手のどちらか片方に慰謝料請求をすることが一般的です。

過去の浮気でも今の浮気でも慰謝料の金額は変わらない


「2年も前の浮気だから、今さら慰謝料請求しても金額が低いのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、現在進行形の浮気でも過去の浮気でも慰謝料の金額が変わることは基本的にありません。
慰謝料請求をした際に「既に関係が終わっているから慰謝料を安くするべきだ」と言われても、安易にそれを受け入れる必要はないでしょう。

慰謝料の金額は「いつ頃の浮気か」ではなく、「浮気が何回行われたか」「浮気当時の夫婦関係はどうだったか」「妊娠はあるか」といったことで金額を判断するからです。
そのため、1年前で終わっていたような過去の浮気でも、浮気の期間が長いなどの事情があれば、むしろ慰謝料は高くなる可能性もあります。

過去の浮気で慰謝料請求するなら証拠が重要


過去の浮気での慰謝料請求で重要となるのが証拠の入手です。
そもそも浮気の慰謝料請求には証拠が必要で、証拠がないと浮気を否定されて慰謝料を支払ってもらえないことや、証拠が不足していると慰謝料の金額が低くなることがあります。
慰謝料請求に必要な浮気の証拠にはホテルに出入りする写真、自白の音声データ、LINEのやり取りなどがあり、過去の浮気で慰謝料請求をする際もいずれかの証拠があることが望ましいです。

ただし、過去の浮気は現在進行形の浮気と比べて今から入手できる証拠が限られるケースが多いです。
夫(妻)と浮気相手の関係は既に終わっていますので、ホテルに出入りする写真を入手することは難しいでしょう。
LINEのやり取りについても、夫(妻)のスマホをチェックし、浮気相手とのLINEを遡ってチェックできれば、浮気をしていた当時のやり取りや親密な写真などが見つかるかもしれませんが、既にLINEが消去されている可能性もあり、入手できるケースは限られるでしょう。

そのため、過去の浮気で今からでも入手しやすい証拠は、夫(妻)の自白です。
浮気が発覚した後の夫(妻)との話し合いを録音・録画すれば、そのデータを証拠に慰謝料請求することができます。
過去の浮気が発覚したけれど、まだ証拠がない方は、慰謝料請求前に自白の音声データなどを入手することを考えましょう。


 

なお、過去の浮気で証拠が一切ない場合でも、慰謝料請求を諦める必要はありません。
弁護士が交渉すれば証拠なしで慰謝料請求に成功する可能性がありますので、一度弁護士までご相談ください。

何年も前の浮気は時効に注意


1年前や2年前の浮気でも、現在進行形の浮気と同じように慰謝料請求が可能ですが、3年以上前の浮気の場合は注意が必要です。
浮気の慰謝料請求には時効があり、既に時効だと過去の浮気で慰謝料を請求できません。

・浮気が発覚した日から3年
・浮気があった日から20年

浮気の慰謝料請求の時効は、上記のように法律で定められています。
過去の浮気では「浮気が発覚した日から3年」で時効をカウントすることが多いので、「過去の浮気行為を知った日から3年」または「浮気相手を知った日から3年」で時効になるとお考えください。

そのため、3年以上前の浮気でも、最近、浮気の事実を知ったなら今からでも慰謝料請求できる可能性があります。
「昔の話だから」と諦める必要はありません。
慰謝料請求の時効については、下記の記事をご覧ください。


 

まとめ

過去の浮気で慰謝料請求をする際に請求できる金額や注意点をご説明しました。
最後にこの記事でご説明したことをおさらいしましょう。

・過去の浮気で離婚しないなら慰謝料は50万円〜100万円
・過去の浮気で離婚するなら慰謝料は100万円〜300万円
・1年前や2年前の浮気だからという理由では慰謝料の金額は変わらない
・今から入手できる過去の浮気の証拠は夫(妻)の自白
・「過去の浮気行為を知った日から3年」または「浮気相手を知った日から3年」で時効になる

過去の浮気だからといった理由で相手が慰謝料の支払いを認めない、いくらを請求すれば良いかわからないという方は、弁護士までご相談ください。
不倫の慰謝料請求で豊富な経験を持つ弁護士法人AOの弁護士が、あなたの慰謝料請求を丁寧にサポートいたします。

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