不倫相手への最も効果的な仕返しについて、できること、できないことを弁護士が解説


この記事は「不倫相手に仕返しをしたい方」に向けた記事です。
「不倫相手から仕返し(脅迫)をされている方」はこちらの記事をお読みください。


婚姻した相手に不倫をされて、穏やかな気持ちでいられる方なんてそうはいませんね。
「不倫の仕返しをしてやりたい…」そんな感情が湧き出てくるのも無理はありません。

不倫相手の職場に怒鳴り込んで退職に追い込む?
SNSで「この人最低ですよ!」って顔写真付きで拡散する?

思いつく仕返しの方法はいろいろありますが、どうせなら相手が一番ダメージを受ける仕返しをしたいですよね。というわけで今回は、不倫相手への最も効果的な仕返しについて詳しくご説明していきたいと思います。

不倫相手への仕返し

不倫の仕返しをする前に①法に触れない仕返しの方法とは?②不倫が本当に事実であるか?確認!
不倫相手への仕返しといっても、現実には限度があることを理解しましょう。法に触れるような行動をしてしまっては意味がありません。賢い仕返しとはどのようなものなのか、下記をよく読み正しく理解しましょう。

また、不倫の事実を確認する前に行動を起こさないことも重要です。不倫が事実でなかった場合、名誉棄損罪や侮辱罪に問われる危険があります。行動を起こす前に、この2つは必ず頭に入れておきましょう。

賢い仕返し

賢い仕返しとは、法に触れることなく相手に謝罪をさせる方法です。
勘違いしてはいけないのは、不倫は刑事罰を与えられるような「犯罪行為」ではありません。「罪を償わせる」、といった感覚は持たないようにしてください。しかし、不倫は相手に損害を与える「不法行為」に該当することは間違いありません。

そして、不法行為によって相手に与えられた損害は、「慰謝料」という形で請求することが可能です。

つまり、賢い仕返しというのは、「不倫をされたことによって自身が負った精神的損害に対する謝罪、さらには慰謝料を相手に請求すること」です。そのためには、専門家にきちんとした手順を確認することが大切です。

危ない仕返し

一方で、危ない仕返しというのは、相手を強い言葉で非難したり、軟禁したりなどして問い詰める行為です。こうした行為は、確かに気持ちは晴れやかになるかもしれません。しかし、その場でスッキリしたとしても、手元になにかが残るわけではありません。さらに言えば、脅迫罪や監禁罪に問われるリスクも伴います。
これらは後々自分を苦しめることになりかねないため、危ない仕返しをしてしまわないよう感情的・衝動的になる気持ちを抑えて、冷静に行動することを心がけてください。

大事なのは「相手から謝罪をもらい決着をつけること

不倫問題を解決させる上でもっとも大事なのは、「相手から謝罪をもらい決着をつけること」です。
ここでいう決着というのは、上述したような賢い仕返しとして、「自身が納得できるだけの慰謝料を支払ってもらうこと」でも構いません。その他にも、「謝罪内容を文章化させる」、「もう二度と会わないよう誓約をさせる」など、なにかしら自身が納得できる内容で決着をつけることが何よりも大切です。そして、決着した後は一切この件に触れないようにし、日常を取り戻す努力をすることも大切です。

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これが一番効果的!弁護士に依頼して徹底的に慰謝料請求!


お金で解決する問題じゃない、と感じる方がいてもおかしなことではありませんが、こうした問題は最終的にはお金で解決させるしかないのも事実です。たとえば、交通事故の損害にしても最後はお金で解決しますし、どのような民事裁判であっても最後は金銭の支払いによって解決することになります。

慰謝料請求する上で、もっとも確実な方法は弁護士に依頼することです。
弁護士であれば、自身の代わりにすべての交渉を行ってもらえるため、相手と直接やり取りする必要がなくなります。その分、どうしても避けられないのが弁護士に支払う費用ですが、こちらも最終的には回収した慰謝料の中から清算することもできますので、手出し0円で弁護士に依頼することも可能です。

また、相手が素直に支払いをしないのであれば、裁判提起も任せられますし、最終的には強制執行といって相手の銀行口座を差し押さえる、といった方法を取ることも可能です。

内容証明郵便を使って自分で示談交渉することもできる

弁護士に依頼せず、自身で解決を図りたいのであれば、自ら示談交渉をするしかありません。
しかし、そのまま口頭で示談交渉をしていても感情的になってしまう危険があるため、内容証明郵便を利用して慰謝料を請求するのも良い方法です。内容証明郵便であれば、記録として残すことができるため、裁判へと発展した場合も証拠として裁判所に提出することができます。その後も書面やメールなどでやり取りすることで、すべてのやり取りを証拠として残すことも可能です。

また、示談交渉の際は、テープレコーダーやスマートフォンを使って会話内容を録音しておくのも効果的です。会話内容を録音することで、自身の自制にもつながりますので有効に活用しましょう。
ただし、黙って録音するのではなく、相手に断りを入れてから録音をするようにしてください。示談交渉などを黙って録音する行為自体は犯罪ではありませんが、過去に「人格権の侵害となり得る」といった判例が出ていて、逆に相手から損害賠償請求をされるリスクを負うことになる点に注意です。

自分が不利になってしまうかも!やってはいけない仕返しの例


では次に、自分が不利になる恐れがある、やってはいけない仕返しの例についても触れてみます。
以下に該当する行為は、すべてリスクを伴いますので決して行わないようにしてください。

不倫相手の勤め先に事実を暴露する

不倫相手の勤め先に事実を暴露する行為は、「名誉棄損罪」に該当する恐れがあります。
不倫相手の社会的地位を落としたいと感じるのも無理はありませんが、勤め先に事実を暴露するようなことはしないようにしてください。

不倫相手の勤め先に怒鳴り込みに行く

不倫相手の勤め先に怒鳴り込みに行く行為は、「名誉棄損罪」に加え、「業務妨害罪」に該当する恐れがあります。怒鳴りに込みに行く行為は、相手だけでなく相手の勤め先にも損害を与える危険があります。

不倫相手の家に何かを(大量に)送り付ける

不倫相手の家に何かを送り付ける行為は、民事上は「精神的損害」を与える行為に該当する恐れがあります。

暴言・暴力を振るう

相手に危害を加えることを示唆するような暴言を吐く行為は「脅迫罪」、暴力を振るう行為は「暴行罪や傷害罪」に該当する恐れがあります。

無言電話や怪文書などの嫌がらせをする

相手の職場や家に無言電話や怪文書などによって嫌がらせをする行為は、「偽計業務妨害罪」に該当する恐れがあります。非通知や匿名であればバレないだろうと考えがちですが、警察であればすぐに突き止めることができます。

(配偶者に対して)自分も不倫し返す

配偶者に対して自分も不倫し返すというのも、仕返しとしては決して良い方法とは言えません。今度は、自身が不倫の謝罪、慰謝料の支払いなどをする立場になってしまいます。相手がやったから自分もやる、というのは根本的な解決にはならないので注意しましょう。

(相手が既婚者の場合)相手の配偶者に告げ口する

相手が既婚者である場合、相手の配偶者を交えて話し合いをするというのは、不倫問題の解決策の1つとして非常に有効です。しかし、相手の配偶者に誰だかわからないようにして告げ口をする行為は、「プライバシーの侵害」に該当する恐れがあります。

SNSで相手の個人情報や不倫の事実を拡散する

SNS上で相手の個人情報や不倫の事実を拡散する行為は、「名誉棄損罪」や「侮辱罪」に該当する恐れがあります。こちらはSNSだけに限らず、相手の周囲の友人や家族などに拡散する場合も同様です。

相手のスマホを叩き割る

証拠を見つけてしまったからといって、相手のスマートフォンを叩き割るというのは、「器物損壊罪」に該当する恐れがあるばかりか、せっかくの証拠が消えてしまう可能性もあるため注意しましょう。

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不倫の仕返しをするにあたり注意すること

上述したとおり、不倫の仕返しというのは一歩間違えれば犯罪行為になりかねません。
では、どのようなことに注意していれば、こうした犯罪行為を回避できるのでしょうか?
下記にまとめてみましたので、配偶者や不倫相手とやり取りをする際に参考にしてみてください。

衝動的に行動しないようにする

衝動的に行動しないようにすることで、間違った不倫の仕返しをしてしまう可能性が低くなります。
不倫をされた事実、その不倫相手を目の前にして、冷静でいること自体簡単なことではありませんが、衝動的な行動は自身を不利な状況に追い込む一番の敵といっても過言ではありません。衝動的になってしまわないように気を付けましょう。どうしても衝動的な行動に出そうになった際は、家族や友人に相談するなどして冷静さを取り戻しましょう。

感情的になり失言しないようにする

不倫をされているのだから感情的になってしまうのも無理はありません。しかし、感情的になるあまり、口にすべきではないことをうっかり口にすることがないように気を付けましょう。不用意に放った一言が、後のトラブルへと発展してしまうケースは決してめずらしくはありません。あまり感情的になってしまうようであれば、その日の話し合いは中断するなどを講じるようにしてください。

自分が加害者にならないようにする

自分が不倫被害者になってしまったからといって、相手と同じ行為をしてしまえば、今度は自身が不倫加害者になってしまいます。こうした行為は単に負の連鎖にしかならず、根本的な解決にはなりません。

証拠を得てから行動するようにする

不倫というのは、可能であれば確たる証拠を得てから行動するのが理想です。ろくに証拠もないまま相手に慰謝料請求などをすると、名誉棄損罪に該当する恐れもあります。とはいえ、確たる証拠というのは簡単に得られるものではありません。そういった場合は、小さな証拠を積み重ねることで、不倫の言い逃れをできない状況に追い込むことも可能です。焦らず、確実に進めていけるように行動することが重要です。

まとめ

不倫の仕返しをしたいと感じるのは、決しておかしなことではありません。配偶者に裏切られてしまっているのだから、そのような感情は当然のものです。しかし、間違った方法で仕返しをしてしまうと、今度は自身が追い込まれることになりかねません。衝動的・感情的になって犯罪行為をしてしまえば、本来は不倫被害者であるにも関わらず逮捕される危険があります。こういった事態に巻き込まれることがないよう、正しい方法、そして手順にしたがって、相手からの謝罪、そして慰謝料を支払わせるのが理想的な解決策です。

自身で相手と話し合うのが難しいと感じるのであれば、いっそのこと弁護士に任せてしまうのも良い方法と言えます。弁護士であれば、相手とのやり取りはすべて任せることができますし、話し合いの結果を逐一報告してもらえるだけでなく、相談相手にもなってくれる頼もしい存在です。昨今においては、無料法律相談を実施している法律事務所が増えてきているため、まずは無料相談を利用してみることをお勧めします。

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